≪ 産卵 ≫

♂♀がいる場合は簡単に繁殖させる事が可能で、1ペアから30〜50個の卵を回収することができる。
むしろ増え過ぎてしまう方が心配で、責任持って飼育できる範囲で繁殖させることが重要である。

◆ ペアリング

カブトムシの場合、普通に♂♀を一緒に飼育していれば、まず確実に交尾を行うので、特にペアリングに気を使わなくても良く、 多少の音や振動を与えても、交尾・産卵を止めることもほとんどない。
大きめの容器で1匹2匹位で飼育するとペアリングが成功する確率が高く、を複数入れるとをめぐって激しくケンカをするのであまり良くない。
野外で採集したであれば、ほとんどの個体が交尾済みなので、だけで飼育していても産卵することが多い。

◆ 産卵

交尾が済んだはマットに深く潜り、移動を繰り返しながら産卵する。 クワガタ飼育に使用する産卵木は不要で、マット内にそのまま産卵するので、マットを10cm以上、深めに入れておく。 また、マットの底5cm位は多少押し固めるようにしておいた方が良い。
特に♂♀を別々にしなくても問題ないが、は何度でも交尾しようとを追いかけ回すので、 落ち着いて産卵させるためには、別々にした方が良い。 また、飼育容器が小さい場合は、産卵場所を確保するため同士でもケンカをするので、大きめの容器にするか、を個別に分けるようにする。

◆ 卵の回収
卵

がマットに潜ったまま出て来ないようになると、産卵が始まった可能性が高い。 マット内に卵が見られるようになったら、定期的に卵を回収するようにする。
数日に一回マットを全部掘り返し、白い楕円形の卵が見つかれば、周りのマットごとスプーン等ですくって、別の容器に入れておく。 卵を回収し終わったら、そのままマットを元に戻し、次の産卵を続けさせる。
卵を回収しないと産卵の際にが卵や幼虫を潰してしまう可能性が高くなるので、あまり数が増えない。

◆ 管理方法

回収した卵は別の容器にマットと一緒に入れておく。
マットは軽く押し固め、そこに小さな穴を開けて卵を一個ずつ入れ、マットをかけておく。そのまま乾燥に注意し保管しておくと、やがて孵化する。 あまり湿度が高過ぎると、卵が腐ってしまうこともあるので注意する。
また、目の粗いマットだと孵化したばかりの幼虫が食べられず、死んでしまう可能性があるので、目の細かいマットを使用する。 クワガタも飼育しているようであれば、その残りマットを使用しても良い。