Practice Makes Perfect/四阿屋山
四阿屋山(標高771.6M)
登山口駐車場
山居広場から登山道へ入る
両神神社奥社。社殿の落書きが痛々しい
直登コースは登山禁止。迂回コースを行く 鎖の施された迂回コース
四阿屋山山頂 両神山方面の展望のみ開けている

登ってきた道とは別の、つつじ新道を降りる

四阿屋山(あずまやさん)

2014年9月13日(土曜日)

 小鹿野町から旧両神村に入り、国民宿舎両神荘を左に見て反対側の薬師堂手前を右に入れば、四阿屋山登山口駐車場まで舗装道路が延びている。
 四阿屋山は二月に咲く福寿草が有名だが、それ以外の季節は人気がないのか、カラリと晴れ上がった夏の週末という絶好の登山日和にも拘らず、登山口の駐車場には一台のクルマもいなかった。
『この先一般車通行止め』の車道を10分ほど歩くと、数件の民家と共に福寿草園のある山居広場に着く。ハイカーはおろか人っ子一人見当たらない。
 猪除けの電気柵の張られた登山道を登ると、やはりこの日は誰も登ってないのか、登山道のいたるところに蜘蛛の巣が張られている。それらを避けたり払ったりしながら20分ほど登ると両神神社奥社に着く。
 登山の安全祈願をするが、この社殿には心無い落書きが多く、神様はともかく、職人さんが一所懸命造った仕事に対するこうした不敬は不快でしかない。

 神社の裏に山頂への直登コースがあるが、『急坂につき登山禁止』と看板が出ていた。ここはおとなしく従い左の緩やかなコースを辿ったが、緩やかといっても鎖の施された登山道で、傾斜もなかなかあって侮れない。稜線の分岐標識を右に辿れば直に山頂に出る。

 駐車場からの所要時間は45分だった。
 山頂は狭いが、両神山の方角にのみ展望が開けており、よく見ると一段下がったところに、狭いながらも祠とベンチが置かれた休憩スペースがあった。
 15分の休憩の後、下山に移る。登ってきた道ではなく、つつじ新道を周ってみる。
 つつじ新道は鎖が施された痩せ尾根の急斜面で、やはり蜘蛛の巣だらけだった。土質が非常に脆く、足許からパラパラと小さな落石が起こりやすい。小さいとはいえ途中で止まることなくスピードも着くので、他の人がいる場合は要注意だ。
 このコースのハイライトである5メートルの垂直断崖を鎖にすがって降下すると、山居分岐の標識が立っていた。ようやく尾根から外れて等高線沿いに歩けば、登山道に電気柵が張られた山居広場に戻れる。

 下りの所要時間は意外にも登りの45分を上回る1時間だった。登る前は気楽な散策程度に考えていたが、つつじ新道を降りたことで意外な登り応えを味わえた。行程中、他のハイカーはおろか、誰一人にも出逢わなかった。駐車場に帰り着いても他にクルマは一台もなかった。

●登山データ
2014年9月13日(土曜日)
登山口駐車場(標高497M)→四阿屋山(標高772M)、標高差275M

登山口駐車場(9時05分出発)→山居広場(9時15分)→両神神社奥社(9時35分)→四阿屋山山頂(9時50分)、登り所要時間:45分
山頂滞在時間:15分
四阿屋山山頂(10時05分)→つつじ新道→山居分岐(10時35分)→山居広場(10時55分)→登山口駐車場(11時05分)、下り所要時間:1時間00分
全行程:2時間00分

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