Practice Makes Perfect/御座山(おぐらやま)
長者の森の駐車場から登山開始
北相木村からの登山口は3つあり、マイカーなら一番奥の長者の森が駐車台数も多く村のお薦め
南相木村から短時間で登れる人気ルートがあるため、北相木村からのルートは誰にも会わず静かで好い
最初のチェックポイント特別高圧鉄塔
シャクナゲがまだ残っていた 前衛峰から見る御座山山頂
原生林を登る 山頂直下の避難小屋

山頂部はコンパクトな露岩だ
御座山山頂(標高2,112M)

御座山(おぐらやま/長者の森ルート)

2014年7月17日(木曜日)

 仕事の都合でなかなかスキーに行けないうちに冬が終わり、梅雨の長雨とも相まって山登りにもなかなか行けず、会社の健康診断ではいつ斃れてもおかしくない体ですよ、などと言われ、憂鬱な日々が続いている。何とか梅雨の間隙を縫って山登りを計画したが、前日に早番夜業からまさかの翌日会議出席となり、27時間勤務のボロボロの状態に陥っていた。非番の非番を取って朝5時に家を出るつもりが、目が覚めずに6時過ぎの出発という体たらくとなった。

 久しぶりに走る高速道路は、ETCを普及させるために始めた割引制度が終了したことで実質倍の料金値上げになったためか非常に空いている。佐久平パーキングエリアで朝食を摂り、昼食用のおむすびを購入した。佐久南インターで降り、国道141号線を南下すれば小海である。

 御座山は北相木村と南相木村との境にあり、どちらからでも登れる。最短ルートは南相木の栗生ルートであるが、今回は今季初の登山であり、どの程度体が鈍っているかの検証でもあることから、ある程度の行程の見込める北相木村の長者の森ルートを選択した。
 小海駅前からぶどう峠を目指して県道を上って行くと、『御座山→』の標識が出ていた。素直にクルマを右折させると、直にワイルドな林道となった。道幅は車体いっぱい。左右から草木が覆いかぶさり、それを掻き分ける様にして進んで行く。
「ふ〜ん、八ヶ岳の本沢温泉を彷彿させる久々のワイルドコースだなぁ、対向車来たらどうしよう…」
 これは違うんじゃないかと思ったが、相変わらず途中に『御座山→』の標識が立っているので、信用してクルマを進めると、雨水の流れが穿った深さ30センチほどの溝に阻まれ、遂にこれ以上の進入を諦めた。道幅いっぱいの草木の覆いかぶさる道を数百メートルバックして、ようやくUターンして広い場所まで戻った。
 ここで地図を確認すると、これは予定していた長者の森への道ではなく、どうやら白岩登山口への林道らしい。つまり進入経路を間違えたわけだが、『御座山→』の標識を無視して県道を奥へと進み、綺麗に整備された長者の森駐車場に着いたころには既に9時半を回っていた。無駄にクルマを泥だらけにして、寝坊と相まって登山開始時間に早くも一時間以上のビハインドを負ってしまった。
 この日は15時過ぎに天気が崩れる予報が出されていた。今年の梅雨は一時的に激しく降るのが特徴で、登山においては避けたいところだ。

 長者の森から山頂までの標高差は862メートルとまずまずだが、意外にアップダウンがあり登り応えがある。難所はない。
 12時ちょうどに山頂に着くまで誰にも会わなかったが、山頂には先客がふたり居た。いずれも南相木村の最短ルートからの登山者だった。
 山頂部は細くコンパクトな露岩で、深く切れ落ちているため高度感がある。眼下に光る畑が広がっているが、これはビニールハウスでも田圃でもなく、畝に張ったビニールトンネルの連なったものである。
 佐久平PAで購入したおむすびを食べながら40分休憩し、下山に移る。
 登り時間は予定通りで、体力的憂慮はひとまず払拭できたが、下りには意外に時間が掛かった。登山靴ではない運動靴で来たためか、濡れた足許が意外に滑り、慎重を期した結果だが、計画全体がそも杜撰過ぎたか。

●登山データ
2014年7月17日(木曜日)
長者の森駐車場(標高1,242M)→御座山(標高2,112M)、標高差870M

長者の森駐車場(9時35分出発)→鉄塔(10時25分)→見晴台(11時05分)→前衛峰(11時30分)→御座山山頂(12時00分)、登り所要時間:2時間25分
山頂滞在時間:40分
御座山山頂(12時40分)→前衛峰(13時05分)→見晴台(13時25分)→鉄塔(13時55分)→長者の森駐車場(14時35分)、下り所要時間:1時間55分
全行程:5時間00分

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