●インラインスケート (メンテナンス編)

軸ネジを外すレンチ、グリップが良く力が入る 棒状レンチでは上から押さえる力が入らないため、ネジを潰しやすい
土埃で汚れたベアリング
ベアリングをばらした状態
灯油で洗浄する
洗浄後
スピード重視ならオイルを、メンテの持続性重視ならグリスを注す
組み立てる
洗浄後の灯油
オイルパックに捨てて可燃ごみに出す
取れた汚れ
磨耗したウィル、元は同じ大きさ
磨り減ったウィル
ベアリングも痛んでくる
メンテナンスの基本は、まずウィルの取り外しである。
インラインスケートにはL字型の六角レンチが付属しているが、これが今ひとつ使えない。
機種にもよるが、ウィルのネジはかなり固く締まってしまうので、このL字レンチだとネジ頭を潰しかねない。一旦潰してしまうと、後はドリルでネジの頭を掘りぬいて外すしかない。この作業にはドリルと万力、それに替えのネジがいる。

このような面倒な作業を避けるためにも、あらかじめホームセンターに行ってグリップの効く工具を購入することをお勧めする。これならばL字レンチでびくともしなかったネジも簡単に取れる。価格は2〜3千円といったところだ。

インラインスケートのウィルは最初のうちは外足インエッジばかりが片減りするので、適宜ローテーションする。
削れたウィル材などが塵埃となってベアリングにつくので、ローテーション時に掃除する。通常は布で拭うだけで良い。
滑りの練度が上がってくれば、やがて内足のアウトエッジが減るようになり、両足の角付けと荷重が均等になれば、ウィルの内側と外側は均等に減るはずなので、それを意識して練習しよう。

通常ベアリングにはグリスが充填されているが、本来これで何の問題もない。一年間使って塵埃を吸ったら、シーズン終了時に灯油で洗ってまたグリスを詰めておけば良い。
オイルはスピードを重視する場合に使うのだが、レースにでも出る場合を除いてはグリスで充分である。
研磨剤を含む潤滑油は、ベアリングを磨耗させるので、通常は避ける。用具がもったいなくなった頃ならば問題ない。

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