東北の盟主とも言える大規模スキー場で、外国人の姿が目立つ。 前森山の頂上から3箇所のベースに向かって扇状にコースが展開し、出だしの上部は斜度がきつく、下に行くに従って裾広がりに緩やかになるオーソドックスなレイアウトである。それぞれのベースからは長さ2.8kmのゴンドラと長さ2kmのクワッッドがメイントラフィックとして山頂までをカバーしており、コース数は全部で21もあり、中核となるコースはとにかく距離が長い。山頂から一番大外を回るヤマバトコースは、斜度が緩い代わりに距離は5.5kmにも達する。 ほとんどのコースは丁寧に圧雪されているが、一部不整地急斜面の他、スキーセンターで登録すれば6箇所のツリーランエリアにも入ることができる。登録は自己申告制だが、マジで木に激突する惧れがあるので上級者限定である。 ゴンドラは人気が高く常に行列ができているが、クワッドは比較的すいているので、効率的に楽しみたい。 |
ホテル安比グランド/温泉大浴場 |
安比温泉(3号泉)/単純温泉(低調性弱アルカリ性低温泉)
ホテル安比グランド
源泉温度29.8℃、pH=7.7、蒸発残留物=378.9mg/kg
安比のステータスシンボルであるホテル本館内の大浴場で、宿泊客が多いためか夕方は利用者も多くお湯はかなり塩素くさい。浴感も特になく、あまり寛げない。
宿泊者はお風呂に入っても入らなくても、宿泊費とは別に入湯税150円を取られる。
立ち寄り入浴料:1,100円/立ち寄り時間:12時〜翌10時30分
(2020年2月宿泊)
安比温泉・白樺の湯/安比高原温泉ホテル |
安比温泉(3号泉)/単純温泉(低調性弱アルカリ性温泉)
白樺の湯
安比のホテルは、ステータスシンボルのタワーホテルを要する『グランド』の他、『ヒルズ』と『温泉ホテル』の三館に分かれており、白樺の湯は安比温泉ホテル直結の施設である。グランド宿泊者にも白樺の湯の入浴券がついており、宿泊当日と翌朝9時までの時間この券を行使できる。
6時半から朝食バイキングを済ませてチェックアウト。クルマで広大な日帰り駐車場を横切って白樺の湯へ直行したら、7時とあって利用者は他にふたりいただけだった。
お湯はグランドと同じだが、こちらは塩素臭もなく鮮度は格段に良く感じた。
グランドから白樺の湯へはシャトルバスも出ており、ホテルのチェックインの時にフロントで時刻表をもらえる。
立ち寄り入浴料:朝風呂営業時間:500円(6時〜9時)/午後営業:1,000円(13時〜23時)
(2020年2月)
八幡平リゾートは下倉とパノラマのふたつのスキー場からなり、リフト券も共通である。クルマで5分ほどの距離があるが、無料のシャトルバスも随時運行されている。 外国人で賑わうお隣安比とは違い、外人は皆無の上、かなり閑散としている分、静かな滑走を楽しみたい向きにはいい環境である。 下倉は中急斜面あり不整地あり、フリーのGSセットありで、スキーセンターで申請すればツリーランもできるなど滑り応えが高い。 パノラマは整備の行き届いた幅広で距離のある単調な緩斜面を、長さ2kmのクワッドリフトがカバーしているので初中級者に滑りやすい。急斜面も不整地もないため上級者は皆無だが、下から見て左側のパノラマエリアは多少変化があり、意外にスピードに乗った滑走を楽しめ、滑りやすい雪質とも相まって中級者のスキー上達の手助けになるだろう。下倉と同じくフリーのGSセットが設置されているが、アタックする人はおらず平日なら思う存分楽しめる。 一番左のペアリフトがカバーするファミリーコースは、他のコースとは隔絶された初心者専用のゲレンデで、雪の中に佇むワニやキリンといった、およそ雪と無縁の動物のオブジェがシュールだ。 |
松川温泉/松川荘 |
松川温泉・鶴鴒(せきれい)の湯/単純硫黄泉(硫化水素型)、低調性弱酸性温泉
松川荘 松川地熱発電所
源泉温度38.5℃、pH=3.7、蒸発残留物=152.2mg/kg
松川温泉・松川荘新湯/単純硫黄泉(硫化水素型)、低調性弱酸性高温泉
源泉温度83.7℃、pH=4.3、蒸発残留物=318mg/kg
パノラマスキー場から山道を20分ほど登った場所に、3軒の温泉宿からなる松川温泉がある。松川荘は白濁したふたつの源泉を掛け流しで楽しめる。
二つある内風呂は温度の違うそれぞれの源泉からなり、温度の低い方は白濁で、温度の高い新湯は比較的透明度が高い。両方とも白い湯花が漂っており、二つの源泉のブレンドされた混浴露天風呂は、浴槽の底に堆積した析出物が歩く度にぶわっと濃厚に舞い上がる。硫化水素臭が強く、風呂から上がっても数日間体に硫黄臭が残る。
すぐ隣には日本最初の地熱発電所がある。あたり一帯もうもうと蒸気が立ち上り、巨大な冷却塔と延々続くパイプラインが物々しい。
立ち寄り入浴料:600円
(2020年2月)
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