浅間山から西へ伸びる稜線上に位置し、ゲレンデトップの標高は1,922M、ベースでも1,710Mあり、気温が低いために毎年11月には人工雪でコンスタントにオープンするスキー場である。 緩斜面と中斜面が主体であり、急斜面やコブ斜面などハードなコースはない。気温が低いために午後になっても雪質があまり変わらず、片栗粉のような滑らかなゲレンデは、シーズン始めにポジションの確認や矯正をするにはうってつけで、少しうまくなったかのような錯覚すら与えてくれる。 第一ゲレンデのみは道路を挟んだ反対側で、直接滑り込むことが出来ないのが不便である。 |
湯の丸高原ホテル |
竜宮の湯/マグネシウム・ナトリウム・カルシウム- 炭酸水素塩温泉(低張性中性温泉)
湯の丸高原ホテル
源泉温度39.2℃
湯の丸スキー場ベースに建つホテルのお風呂に、団体客がいない日に限り日帰り入浴できる。
ハイシーズンの湯の丸スキー場は気温がとても低いので、スキー終了後一刻も早く蘇生したい向きには、スキー場第一駐車場からそのまま歩いて行けるここが至近となる。
加温循環のお湯は中性とのことだが、わずかにすべすべ感がある。内風呂の他に露天風呂とサウナもある。100円返却式の貴重品ロッカーあり。
受付時間:11時〜15時/入浴料:800円
(2024年12月)
鹿沢温泉/紅葉館 |
雲井の湯/マグネシウム・ナトリウム−炭酸水素塩温泉
紅葉館 雲井の湯
源泉温度44.8℃、pH=7.0、湧出量毎分61リットル
鹿沢温泉の集落は大正時代の火災によって壊滅し、ほとんどの温泉宿は現在の新鹿沢温泉に移転した。紅葉館は旧鹿沢温泉に唯一残る温泉旅館であり、湯の丸スキー場から3kmほど下った標高1,500メートル付近のところに位置している。
完全放流式の源泉掛け流しで、加水や加温、循環は一切なし。
ちょうど良い温度のお湯は、黄濁して舐めると鉄錆のような味がし、湯口付近には赤いスケールがこびり付いている。
標高の高い湯の丸スキー場は非常に気温が低いので、この温泉に入って蘇生する思いだった。
営業時間:10時〜16時/入浴料:500円
(2009年12月/2011年12月/2012年12月/2014年12月/2023年12月)
みづほ温泉/湯楽里館(ゆらりかん) |
ナトリウム- 塩化物・炭酸水素塩泉
湯楽里館
源泉温度52.2℃、pH=8.26
東部湯の丸インターそばの高台にある広くきれいな日帰り温泉センターで、湯の丸スキー場の帰りに寄るのに便利である。
2005年に訪れた際はさらりとした浴感の単純温泉だったが、2023年にはかなりスベスベするアルカリ性温泉に変わっていた。
脱衣所の手前に100円返却式の小型の貴重品ロッカーがあるが、脱衣所内にも100円返却式の大きなロッカーが設置されている。
同じ敷地内に物産館や地ビールの製造販売所があるため、駐車場の入り込みは結構あるが、それに比して風呂は5人程度とのんびり入れたので評価は好印象。
営業時間:10時30分〜21時/入浴料:510円/毎週水曜定休
(2005年1月/2023年12月)
長野県千曲川温泉/ゆぅふるtanaka |
ナトリウム- 塩化物泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
ゆぅふるtanaka
源泉温度50.5℃、pH=7.7、湧出量毎分143リットル、蒸発残留物=3474mg/kg
しなの鉄道田中駅ロータリー横にある立体駐車場完備の日帰り温泉センター。
加水加温循環の塩素の効いたお湯だが、浴槽は広くリラックスでき、氷点下11℃の湯の丸スキー場のゲレンデで凍えきった体を蘇生させることができ大変ありがたかった。無料の鍵付きロッカーあり。
駐車場の発券機で駐車券を受け取り、温泉の受付で無料出庫の手続きをしてもらうのを忘れずに。
営業時間:10時〜22時/入浴料:510円/毎週火曜定休
(2023年12月)
毎年11月から5月までのロングシーズンと高い晴天率が売りだが、軽井沢インターからにしろ湯の丸インターからにしろ、高速からのアクセスが悪いというイメージが先行しているためか、同様にアクセスの悪さでは引けを取らない草津や万座に比べ、今ひとつ集客の波に乗り切れないスキー場である。 新鹿沢温泉を独占できる立地にありながら、ゲレンデ自体は魅力的とはいえず、ブツ切りのリフトはゲレンデ規模を小さく感じさせ、全体的にコースにリフトがマッチしていない印象が拭えない。 かつての鹿沢ハイランドから新たにカマンエリアを増設して鹿沢スノーエリアと改称し、評判の悪かったスキーセンター前の駐車場も舗装したが、集客が伸びないためか、2010シーズンは最上部のレフトコースとカマンエリア全域を平日はクローズさせてしまい、実質全体の半分が滑れず、客離れを更に助長させるという悪循環に陥っている。 平日にはレディスデー、メンズデーなどサービス価格で滑れる曜日を設定しているが、それを狙うべきチェリーピッカーすら思ったほど集まらないのが現状だ。 上信道の軽井沢インターから北軽井沢を経由して嬬恋に抜ける国道146号線は、普段積雪量がほとんどないためか、他のスキーエリアのような除雪機動部隊の体制がなく、一旦積もると地獄のスリップ祭りになってしまい、そうしたインフラ整備の悪さもこのエリアが敬遠される理由だろう。 |
新鹿沢温泉/ホテル鹿沢真田屋 |
新鹿沢温泉は、鹿沢スノーエリアから少し下った場所に数軒の宿が固まっており、源泉は4km上の旧鹿沢温泉から引いた雲井の湯である。
ホテル鹿沢真田屋
ロビーにいたオバチャンに立ち寄り入浴を所望すると、シャワーがある方がいいか、無くてもいいかと訊かれた。
む?
つまりシャワーのある浴場と、ない浴場の2箇所があり、わざわざシャワーのない浴場というのがつまり源泉風呂であり、シャワーのある方は温泉ではない大浴場かと瞬時に洞察し、ではない方で、と返答した。
そこを突き当たって左に行って右、と教えられ、行ってみると浴室にはシャワーが着いていた。
どこかで何かが間違ったかと思ったが、既に裸になっているので、椅子と桶を持って5つほどあるシャワーの前に座った。
先客のオジサンが3人、浴槽に浸かっていたが、すかさず背後から、そりゃあ水だぞ、と声がかかった。
む?
水しか出ないシャワー?
それがシャワーがないということなのか?
そもそも水しか出ないシャワーを5つも着けておく必要がどこにあるだろうか。
仕方がないので浴槽から湯を汲んで体を適当に洗い、入ってみるとなるほど先日入った紅葉館のお湯と同じぽかった。
この浴槽、4人も入ればいっぱいである。オジサンたちは講釈が長くなりそうなので、私はすぐに上がった。
入浴料:500円
(2010年2月)
新鹿沢温泉/ホテルつちや |
雲井の湯(県有泉)/マグネシウム・ナトリウム−炭酸水素塩温泉(低張性中性高温泉)
ホテルつちや 鹿の湯
源泉温度48℃、pH=6.7、蒸発残留物=880mg/kg
湯の丸スキー場から新鹿沢温泉に下ってきたところ、道路のあちこちが土砂崩落しており、災害復旧工事も未だ仮復旧の状態だった。2020シーズンは消費増税、日韓関係悪化に始まり、過去に経験したことのない暖冬少雪に加え、中国武漢に端を発した新型コロナウィルスの世界感染爆発により、観光業界は相次ぐキャンセルに見舞われ、もはや瀕死の状態に追い込まれていたが、この土砂崩落を見て、これがあったかと青天の霹靂に打たれる思いだった。2019年の台風15号と19号の本州直撃により、各地で甚大な被害が出ていたが、それがこの鹿沢温泉をも襲っていたのである。土砂の流入を許した鹿澤館は立ち入り禁止のロープが張られ営業していなかった。
ホテルつちやは営業しており、玄関を入ると柴犬が出迎えてくれた。立ち寄り入浴をお願いしたところ、どうぞ、というので行ってみると、他には誰もおらず貸切だった。
お風呂は内風呂が2槽で、黄色味が勝った澄んだお湯はかなりの量が投入され、溢れたお湯は排水口からガバガバ捨てられていた。湯船に体を沈めると、底に沈殿していた茶色の湯花がブワッと舞い上がる。湯口の上にコップが置かれているので、整腸作用でもあるのかしらと手で掬って飲んでみるとえぐ味がある。好いお湯でしたと柴犬に挨拶して宿を後にした。
入浴料:500円
(2020年3月)
新鹿沢温泉/休暇村嬬恋鹿沢 |
新鹿沢温泉街から一段上に構える休暇村。2槽の内風呂と露天風呂があり、お湯は湯船から溢れており鮮度は良い。2020シーズンは新型コロナ問題等で観光業界低迷の所為か、貸切だった。無料の鍵付きロッカーあり。
休暇村嬬恋鹿沢 雲井の湯
営業時間:12時〜20時/入浴料:730円
(2020年3月)
新鹿沢温泉/鹿鳴館(ろくめいかん) |
冬季でも露天風呂に入れるようだが、訪れた日は桜も咲こうかという春の陽気から一転した厳しい寒さとなり、雪がゴン降りだったためか、フロントで女将さんから今日は露天風呂は休みで内風呂のみです、料金は100円引きの500円ですと案内された。
鹿鳴館 雲井の湯
新鹿沢温泉では比較的人気が高いところと思ったが、朝から10センチほどの積雪で道路事情が悪かったためか、意外にも貸切だったので気持ちよく入れた。
営業時間:12時30分〜20時30分/入浴料:600円
(2022年3月)
新鹿沢温泉/とべの湯 |
鹿沢スキー場で宣伝している日帰り温泉施設で、以前は温泉付きリフトパック券があったが、2022シーズンは券売所で訊いたところ、取り扱ってないという返事だった。一方のとべの湯の受付で、スキー場の当日のリフト券で割引が受けられるか訊いたところ、こちらもないとの返答だった。冬季は露天風呂が休止で内風呂のみだが、料金の割引はない。
とべの湯
平日でも意外と混んでおり、洗い場が5人用のところ4人もいると窮屈に感じる。
営業時間:11時〜19時30分/入浴料:600円
(2022年3月)
かつてはパルコール嬬恋とバラギ嬬恋の隣接するふたつのスキー場だったが、スキー不景気後はパルコールとしてゲレンデが統一されている。幅の広い中緩斜面が多く、コブ斜面やオフピステはない。 関東最大級のゲレンデに関東最長のゴンドラが架かり、気温が低いので雪質が軽く、斜度が緩い割には、スピードに乗ったロングターンで快適なダウンヒルが楽しめる。 ゲレンデトップは樹氷原であり、全体的に広々とした良い資質のスキー場ではあるが、やはりネックは高速道路からのアクセスの悪さだろう。 上部は吹き降ろしの風が強く、ゴンドラは4人以上集まらないと運行されない場合があり、ひとり客はその都度ゴンドラの前で待たされ、平日は次の客がなかなか来ないので、次第に莫迦らしくなり、繰り返し滑走の意欲も、また来ようという意欲も削がれてしまう。 |
嬬恋バラギ温泉/湖畔の湯 |
アルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性温泉)
バラギ温泉・湖畔の湯
パルコールつま恋リゾートのすぐ下にある日帰り温泉施設。パルゴールの当日のリフト券提示で100円割引になる。
お湯は無色透明で若干の塩素臭あり。すべすべ感は特に感じない。内風呂のみだが、パルコールの強風で冷え切った体を蘇生させるには充分である。
通常入浴料:500円/営業時間:11時〜19時/毎月第2第4水曜定休
(2015年1月)
群馬県北軽井沢にある小規模なスキー場で、2001シーズンのオープン当時は、入場料制度と低価格、おまけに早帰りした場合のキャッシュバック制を設けるなど話題を集めた。 初心者から上級者まで対応した、それなりの斜度を持った変化のあるコースと、それをカバーするリフトが効率よくコンパクトにまとまっているが、いかんせん距離の短さはどうにもならない。そのためかどうか、客層は圧倒的に初心者ボーダーが占めている。 オープン当初ネックになると思われたゲレ食の質は、2011年に訪れた時は格段に改善されていた。 無料のポールバーンあり、不整地急斜面あり、ゲレンデトップからの浅間山のロケーションも好い。あとは2月でもドロドロになる駐車場さえ改善されれば申し分無い。 |
北軽井沢温泉・相生の湯/プレジデントリゾートホテル軽井沢 |
単純温泉(弱アルカリ性低張性低温泉)
プレジデントリゾートホテル軽井沢
源泉温度25.0℃、pH=7.47、湧出量毎分109リットル、蒸発残留物=190mg/kg
軽井沢スノーパークとは同系列であるホテルの温泉に立ち寄れる。
入浴料は通常1,080円だが、当日のリフト券で半額になる。
無色無臭、さらりとした加水加温循環のお湯で、内風呂、露天風呂、ジャグジー、サウナがある。
入浴受付時間:16時30分まで
(2011年1月/2017年2月)
立ち寄り温泉目次 Home |
Copyright © 1996- Chishima Osamu. All Rights Reserved. |