株式会社ひらゆの森が経営するスキー場で、平湯温泉街に隣接している。 半日券以上のリフト券を持って行くと、ひらゆの森の温泉に無料で入ることが出来るので、帰りには忘れずに立ち寄ろう。 リフトは2本と小規模ながら、なかなか侮れないコースレイアウトである。 第1リフトがカバーする下部ゲレンデは、整備の行き届いた程よい斜度の幅広のスロープで、カービングターンの練習にはちょうど良い。 上部の第2リフトは、支柱の数が25本もあり、1.5kmものコースが2本用意されている。特に最大斜度38度の不整地急斜面ジャイアントコースは、ちょっとした山スキー気分も味わえる手強いコースだ。後半の片流れのリフトとクロスするところは、リフトが頭にぶつかる高さであり、特に注意を要する。 ゲレ食は一箇所だが、スキーセンターも兼ねているあんき屋は通年営業のお店であり、少々値段は張るが飛騨牛料理が美味しい。 ゲレンデの横には凍結した平湯大滝も観ることができる。 |
平湯温泉/中村館 |
中村の湯/ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉(低張性中性高温泉)
中村館 大浴場 露天風呂 釜の湯
源泉温度91.0℃、pH=7.28、湧出量毎分250リットル、蒸発残留物=1,512mg/kg
平湯温泉バスターミナルから少し入った温泉街の中心部に佇む宿で、豊富な湯量の自家源泉による掛け流し風呂と、飛騨牛尽くしの料理を満喫できる。
内風呂大浴場、露天風呂、釜風呂、サウナ、水深1メートルの打たせ湯の他、宿泊者には無料の貸切露天風呂まである。
源泉温度が91℃と高いため加水しているが、硫化水素臭のするお湯には茶色の湯ノ花が漂い、温泉気分は否が応にも盛り上がる。
内風呂、露天、釜風呂それぞれ加水の量が違うのか、温度も様々だった。
立ち寄り入浴にも対応しており、料金は1,000円である。
(2010年2月宿泊)
平湯温泉/ひらゆの森 |
ひらゆの森の湯/含硫黄−ナトリウム・カルシウム−炭酸水素塩・塩化物温泉(硫化水素型/中性低張性高温泉)
ひらゆの森
源泉温度64.3℃、pH=6.5、蒸発残留物=1.22mg/kg
水石の湯/含硫黄−カルシウム・ナトリウム・マグネシウム−炭酸水素塩・塩化物温泉(硫化水素型/中性低張性高温泉)
源泉温度58.2℃、pH=6.6、蒸発残留物=1,087mg/kg
平湯温泉の信号とバスターミナルの中間に位置する人気の温泉センター。
毎分600リットルの自家源泉が湧出しており、男女合計16もの露天風呂と内風呂大浴場を、掛け流しでカバーしている。高温のため加水しているというお湯は、一様に硫化水素集があり、白濁している。
宿泊や食事も出来るし、お土産物のコーナーも充実している。
平湯温泉スキー場のリフト券には入浴券が含まれているので、当日のリフト券と引き換えに無料で入れる。
営業時間:10時〜21時/入浴料:通常500円
(2010年2月)
平湯温泉街から高山方面に少し下った場所にあるのが、ほおのき平スキー場である。以前は朴ノ木平と漢字で書いたが、現在ではひらがな表記になっている。 ゲレンデは中規模だが、比較的滑り応えのあるコースがコンパクトにまとまっており、特に最大斜度42度の不整地急斜面マウントコースは、出だしの最上部が崖に飛び込むような急角度で面白い。 このコースを繰り返し滑るには、無理すれば1本のリフトでも済むのだが、つまらないトラバースを避けるため、通常は2本のリフトを乗り継ぐことになる。通常、1本のコースを滑るのに2本のリフトを乗り継ぐというのはダルいものだが、ここには客をダレさせない工夫がされている。 まず不整地急斜面を降りたら、ゲレンデベース部までは広い整地斜面をカービングターンで滑り、1本目のリフトに乗る。それを降りてから2本目のリフトに乗り継ぐため、70メートルほどの緩い斜面を滑らなければならないのだが、ここをコブ斜面にしてあるところが、リフトの乗り継ぎを有意義なものにしている。2本のリフトに挟まれたコブ斜面なので注目度も高い。 ゲレ食はベースに10軒ほど固まっており、どこも味には定評があるらしい。そのうちの『ブリオ』に立ち寄ってみたが、カレー、ラーメン、どんぶりと、それぞれにこだわりを持つお店で、噂に違わず美味しかった。 |
飛騨にゅうかわ温泉宿儺(すくな)の湯/ジョイフル朴の木 |
ナトリウム−炭酸水素温泉(含硫黄)
ジョイフル朴の木
源泉温度27.6℃、湧出量毎分40リットル
ジョイフル朴の木は、ほおのき平スキー場のゲレンデ前、スキーセンターに隣接する宿泊施設で、ゲレ食も兼ね、立ち寄り入浴にも応じている。
ふたつの顔、4本の手、4本の足を持つという伝説上の人物両面宿儺にちなんだという天然温泉は、乗鞍山麓地下1,000mから湧出しているというお湯なのだが、少し塩素くさい。
女風呂は2階、男風呂は3階でゲレンデに面しており、特に露天風呂からはゲレンデが眼下に一望できる。
営業時間:10時30分〜18時/入浴料:600円
(2010年2月)
乗鞍岳の大雪渓は、自治体が山スキーを容認しているため、毎年5月に各スキー場の営業期間が終了すると、どこからともなく滑り足りないスキーヤー達が続々と集まってくる。 標高2,700メートルの畳平駐車場まで上がってくる乗鞍スカイラインはマイカー規制されており、平湯温泉の駐車場からバスを利用しなければならないが、中にはスキー板を背負って自転車で登ってくるツワモノもいる。 大雪渓にリフトはなく、ひたすらハイクアップしてのスキーとなり、6月ともなれば雪は粘りつくように重く難しい。 頂上から滑り降りる斜面はかなりの急傾斜なので、この重い雪を足慣らしなしでいきなり滑るには、かなりの経験と技術が必要である。 |
平湯温泉/神の湯 |
ナトリウム・カルシウム・マグネシウム−炭酸水素塩温泉
神の湯受付 男湯脱衣所 奥に滝が注いでいる 露天風呂のみ
平湯温泉の源泉温度96℃、総湧出量毎分13,000リットル
初夏に乗鞍岳の大雪渓を滑った時に寄った温泉で、冬は営業していない。
奥飛騨・平湯温泉発祥の地で、静かな山の中に男女別の露天風呂が質素に佇んでいる。
松本方面からだと、安房トンネルを抜けて料金所を出た交差点を右折し、平湯のバスターミナルを過ぎ、有料のアカンダナ駐車場の案内看板に従って安房峠へ続く道を上がって行く。そのアカンダナ駐車場の少し手前に神の湯入口の看板が出ている。
ここを入ると道幅が狭く見通しが悪いので、対向車に注意しながら200メートルほど上がると到着する。
売店の下の駐車場にクルマを停め、売店で料金を支払って少し歩いて上ると脱衣所の小屋が建っている。脱衣所から出ると男女別の露天風呂がある。お湯が山肌から滝のように注いでいて雰囲気がよい。お湯は僅かに白濁しさっぱりした浴感。
営業時間:7時〜18時30分/11月下旬から4月上旬まで休業/入浴料:500円
(1993年6月/2007年6月)
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