片品温泉郷

丸沼高原スキー場
丸沼高原スキー場

尾瀬片品エリアはどのスキー場も滑り応えが高いが、朝昼夕と雪質が変わりやすいのも特徴で、日中緩んで荒れた雪が夕方硬くなると、不快な振動が多くなり足が疲れてくる。
しかし最奥に位置する丸沼は、標高が高いためこの雪質の変化は少ない。シーズンも長く毎年11月には人工雪コースをオープンさせ、ゴールデンウィークまで滑走できる。
また夏季はプラスノー営業を行うなど、ほぼ通年滑れるスキー場である。

尾瀬・片品エリアは沼田インターから30〜40kmと少々遠く、メイントラフィックである国道120号が地元の生活道路ということもあって、交通の流れ自体があまり良くないのと、除雪状態があまり良くないことに加え、7つあるスキー場の客が輻輳(ふくそう)することで、意外に時間が掛かるというイメージが強かったが、平成24年11月に椎坂トンネルが開通したことでだいぶ改善した。
薗原湖経由の抜け道は、薗原湖付近の道幅が少し狭い上にカーブがきつく、凍結状態は国道とさほど変わらないので、雪道が苦手な人は国道を走ったほうが無難だろう。

座禅温泉/丸沼高原スキー場センターステーション
丸沼高原スキー場センターステーション
ナトリウム・カルシウム−硫酸塩温泉
源泉温度45.0℃、pH=6.7、蒸発残留物=2,040mg/kg

2017シーズンから丸沼高原スキー場のスキーセンターに接続する形で新たにセンターステーションがオープンし、旧センターにあった座禅温泉もその2Fにリニューアルした。
磁気カードのリフト券をインフォメーションに返却すれば入浴料が100円割引となる。
大きな浴槽からはお湯が溢れており、塩素臭もなく新鮮な感じのさっぱりしたお湯である。
有料の貴重品ロッカーあり。

2019年の時は確か無色透明のお湯だったと記憶しているが、2022年に訪れた際は黄濁したお湯になっていた。浴槽の縁の段差が見えず蹴躓いてお湯に顔からダイブする人もいて、ちょっと危なく感じた。
お湯は浴槽から溢れており、肌が少しすべすべになり、塩素臭もなく好いお湯だった。
2019年の時はICカード式リフト券の預かり金を入浴料の割引に当てられたが、2022年は預かり金そのものが廃止されていた。
立ち寄り入浴時間13時〜17時/入浴料:通常700円
(2019年3月/2022年4月)
座禅温泉/シャレー丸沼
シャレー丸沼
座禅温泉・菅沼1号/ナトリウム・カルシウム−硫酸塩温泉
源泉温度55.2℃、pH=6.85、蒸発残留物=1,550mg/kg

丸沼スキー場のスキーセンターに隣接する宿泊施設。
内風呂と露天風呂の構成で、お湯の投入量は比較的多い。ほぼ無色透明のさっぱりしたお湯で若干塩素臭がある。
立ち寄り入浴時間12時〜翌朝8時/入浴料:750円
(2008年4月)
白根温泉・上の湯/加羅倉館(からくらかん)
加羅倉館
源泉掛け流し
白根温泉・上の湯1号/単純温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
源泉温度61.5℃、pH=7.8、蒸発残留物=630mg/kg

丸沼高原スキー場を少し下ったところにある一軒宿の旅館で、豊富な湯量の源泉掛け流し温泉に立ち寄り入浴できる。
すぐ隣には、日帰り専用施設の薬師の湯が随所に看板を出しているが、加羅倉館の方に立ち寄る人もなかなか多い。
浴舎の入り口には、料金を本館で払うよう張り紙が出ているので、道路を挟んだ向かいの本館に行って料金を支払い施設利用券をもらう。
外から見ると浴舎の屋根が異様に低いことに気付く。浴舎の入り口を入るとすぐに階段があり、浴室は地下になっている。広い浴槽と高い天井、天井近くには地上に突き出した浴舎の窓が明り取りになっていて、意外に開放的な空間を作っている。
地下にある浴槽に頭上から源泉が大量に投入されている。シャワーから出るお湯も源泉である。
源泉温度が61.5℃と高いため、加水調整しているとのことだが、僅かに硫化水素臭のある無色透明のお湯は鮮度のよさを感じさせる。
立ち寄り入浴時間:6時30分〜20時30分/入浴料:410円
(2005年4月/2007年4月/2013年4月)
白根温泉・薬師の湯
薬師の湯
白根温泉・下の湯5号/単純温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
源泉温度60.2℃、湧出量毎分300リットル

加羅倉館のすぐ下にある日帰り温泉センターで、100%源泉掛け流しを謳っている。
内風呂に加えて二つに区切られた大きな露天風呂が開放的で気持ちいい。お湯は源泉温度が高いため加水しているとのことだが、露天風呂からは溢れた大量のお湯が捨てられており、豊富な湧出量を窺わせる。
庭に温泉が噴水のように吹き出している。
営業時間:10時〜18時/入浴料:800円
(2009年4月/2022年4月)
スノーパーク尾瀬戸倉
スノーパーク尾瀬戸倉

尾瀬登山の玄関口である戸倉温泉の集落にあり、スノーボードにコース規制をかけるスキー場の多かったスノボ黎明期にあって、いち早くボーダー受け入れに門戸を開いたスキー場である。
その当初は生まれたての子鹿のようなボーダーがゲレンデ一面に溢れ、途中を尾瀬岩鞍が扼していたこともあってか、一般スキーヤーは敬遠する向きがあった。
そのためか競技団体受け入れに積極的傾向があり、公式ホームページでの事前告知なしにコース閉鎖が行われ、それがまた一般客を遠ざける悪循環を作っている。

尾瀬温泉・戸倉の湯/尾瀬ぷらり館
尾瀬ぷらり館
すべすべになるお湯
アルカリ性単純硫黄温泉(アルカリ性低張性高温泉)
源泉温度43.8℃、pH=9.82、蒸発残留物=280mg/kg

戸倉スキー場の入り口であり、尾瀬登山のバス乗り換え地点である戸倉第一駐車場入り口にある立ち寄り温泉施設。
お湯は非常にすべすべ感があり鮮度も非常に良い。加水なし循環なしで冬季は加温する場合がある。
尾瀬戸倉スキー場のリフト券を提示すれば、料金が100円引きになる。
館内には尾瀬の自然の展示スペースがあり無料で見られる。
入浴営業時間12時〜16時30分/入浴料:500円/毎週水曜定休日
(2012年7月/2014年1月)
四季の森ホワイトワールド尾瀬岩鞍
四季の森ホワイトワールド尾瀬岩鞍

尾瀬エリアの7つのスキー場のうち、最も規模が大きく滑り応えの高いコースが充実している。言い換えれば関東地区で最も滑り応えの高いスキー場である。
ベースに近い緩斜面と、ゴンドラを利用して繰り返し滑れるミルキーウェイコースは比較的賑やかだが、少し上った場所に展開する数多の中急斜面は、人も分散するため快適に滑れる。
斜度40度のエキスパートコースをはじめ、リーゼンコース、男子国体コース、ぶなの木コースなど、上級者垂涎の不整地コースや、チャンピオンコース、女子国体コースなどのカービングゲレンデまで、一日飽きることなく遊べるレイアウトで、繰り返し滑走するためのリフト効率も良い。
このエリアの特徴で雪が重く、荒れだすとさらに体力勝負のコースに変貌するのは、いささか辛いところだ。
初級者はゴンドラとミルキーウェイコース、上級者はベンチリフトと不整地コースと、お互いに干渉しないよう、うまく棲み分け整理されている。

岩鞍リゾートホテル
岩鞍リゾートホテル
片品温泉・市山の湯/アルカリ性単純硫黄温泉
源泉温度41.7℃、pH=9.18、蒸発残留物=300mg/kg

尾瀬岩鞍スキー場ベースにあるリゾートホテル。
日帰り客はハイシーズンは不便な第2駐車場を使わねばならないが、春スキー期間になるとこのリゾートホテル前の第1駐車場が開放される。
加水加温循環の温泉だが、塩素臭は感じず硫化水素臭が漂っており、肌がつるつるする意外にいい感じのするお湯だった。サウナもある。
岩鞍のICリフト券の預かり金500円は、券売所に返却した場合は額面通りだが、お土産等の物販に還元すると600円分となり、リゾートホテルのフロントでも入浴料800円に対して600円分として使えるので、100円引きで入浴できる。
立ち寄り入浴可能時間:13時〜15時/入浴料:800円
(2009年4月/2023年3月)
片品温泉・湯元/千代田館
千代田館
内風呂と露天風呂がある
片品温泉・新井の湯/アルカリ性単純温泉
源泉温度48.1℃、pH=9.1、湧出量毎分100リットル

尾瀬岩鞍から降りてきたところの、旅館が固まっている集落が片品温泉である。
岩鞍から降りたT字路を右折すると、すぐにクランク状の交差点になる。ここを左折してすぐの橋の手前が湯元・千代田館である。
道路の向かいに専用駐車場があるので、そこにクルマを置き立ち寄ってみた。
浴場は2階で、大きな内風呂からはお湯があふれており、結構つるつるとした肌触りで鮮度が良い。
2階のベランダ状の屋根付き露天風呂は開放感がよく、のどかな農村風景を眺めながらの入浴ができる。小さいながらサウナまである。
入浴料:500円
(2007年3月)
片品温泉・釈迦の湯/みよしの旅館
みよしの旅館
片品温泉・釈迦の湯2号井/アルカリ性単純硫黄温泉(アルカリ性低張性高温泉)
源泉温度48.3℃、pH=9.0、湧出量毎分160リットル

千代田館前の橋を渡った小学校の向かいにあるのが、みよしの旅館である。
僅かに硫化水素臭の漂う無色透明のお湯は、源泉掛け流しで投入されていて、よくみると僅かに湯花も見える。少しつるつるとする浴感で、洗い場には滑り止めの人工芝が敷き詰められているが、浴槽内は滑りやすい。温度は適温に保たれていて、岩鞍のハードな斜面にもまれた疲れを癒してくれる。
入浴料:500円
(2007年1月)
片品温泉・釈迦の湯/うめや
うめや
片品温泉・釈迦の湯2号井/アルカリ性単純硫黄温泉(アルカリ性低張性高温泉)
源泉温度48.3℃、pH=9.0、湧出量毎分160リットル

岩鞍スキー場から降りてきて国道を左折するとすぐ左側にある温泉旅館。加水なし加温なし循環なし消毒なしの肌がつるつるになる源泉掛け流しで、ほのかに硫化水素臭が漂っている。冬季は39℃くらいか少しぬるめなのでゆったりと入れる。
入浴料:800円
(2025年2月)
かたしな高原スキー場
かたしな高原スキー場

尾瀬岩鞍に隣接しているのが、かたしな高原スキー場である。
ここはスキーヤーオンリーであり、且つアグレッシブなスキーヤーは岩鞍に行ってしまうため、静かな滑走を楽しみたい家族連れに人気が高い。
そうした性格上、コブなどのハードな面は岩鞍に譲っているが、岩鞍と山続きだけのことはあって、滑り応えのある中斜面を多く揃えているのは、ファミリー向けと侮れない。
ベース部はキッズパークが充実していて賑やかだが、リフトを一本上がった先にある第2ベース部からは、滑走感の高いコースを静かな雰囲気の中で楽しめる。

尾瀬かまた宿温泉・水芭蕉乃湯/梅田屋旅館
梅田屋旅館
水芭蕉の湯
鎌田温泉・水芭蕉の湯/アルカリ性単純温泉
源泉温度40.5℃、pH=8.8、蒸発残留物=120mg/kg、湧出量毎分55リットル

鎌田集落の一番賑やかな場所にある梅田屋旅館。
内風呂と露天風呂があるが、ちょうどこの日は露天風呂が清掃中で内風呂のみ入った。
無色透明のお湯は加水なし加温ありの源泉掛け流し循環併用で、浴槽からはお湯が溢れている。横長の浴槽が特徴的だが、入浴の場所取りの機微を考え抜かれた設計といえる。塩素臭も無く心地よい。
立ち寄り入浴可能時間:13時〜18時/入浴料:600円
(2012年4月)
寄居山温泉・ほっこりの湯/寄居山温泉センター
寄居山温泉センター
鎌田温泉・大崖の湯温泉/アルカリ性単純泉
源泉温度51.1℃、pH=8.5、蒸発残留物=330mg/kg

尾瀬大橋の信号のあたり、少し賑やかな集落が鎌田である。
スキー帰りでいうと、尾瀬大橋から集落を過ぎ、集落の終わるところの出光のガソリンスタンドの向かいを右折してすぐのところが、ほっこりの湯、旧寄居山温泉センターである。
平成23年にほっこりの湯にリニューアルしたとのことだが、正面玄関には寄居山温泉センターの看板が残っている。
20人ほど入れる内風呂のみで、無色透明無味、微塩素臭のお湯が浴槽からあふれている。加温なし、湯温が高い場合にのみ加水ありで循環掛け流し併用。
コロナ禍以前の平日はガラガラに空いていたが、2023年に訪れた際は、コロナ後20人に入場制限されたとのことだが、駐車場も脱衣所も浴室も却って激混み状態に陥っていたのは皮肉である。
片品村内のスキー場の当日のリフト券提示で入浴料100円引きあり。
営業時間:13時〜20時/入浴料:550円/休館日:毎週木曜
(2007年2月/2015年3月/2023年2月)
水芭蕉わたすげのゆ
わたすげのゆ
ツルツルするお湯
露天風呂
蕎麦と岩魚の塩焼き
摺淵温泉・正享の湯/アルカリ性単純温泉
源泉温度37.2℃、pH=8.8、蒸発残留物=260mg/kg

鎌田の集落から少し沼田方面に下った国道120号線沿いにあるドライブイン。
内風呂と露天風呂があり、肌がかなりツルツルする好感の持てる温泉である。すぐ近くの橋を渡った川向こうの特別養護老人ホームの源泉地から引き湯している。
湯上りに天ざる蕎麦と岩魚の塩焼きを頼んだところ、入浴した人はセット割引料金ですとのことだった。岩魚は頭から骨ごと丸かじりできる。食後にはくるみ餅と甘酒のデザートがおまけに着いた。
加水なしだが引き湯してくるうちに温度が下がってしまうとのことで、加温と循環はあり。
有料の貴重品ロッカーあり。
営業時間:11時30分〜20時、入浴料:650円、毎週火曜定休
(2012年6月/2019年3月)
※【2020年11月閉館】
吹割温泉/龍宮の湯
龍宮の湯
お湯が溢れている
吹割温泉・龍宮の湯/アルカリ性単純温泉
源泉温度34.3℃、pH=8.9、湧出量毎分180リットル

国道120号線沿いにある名勝・吹割(ふきわれ)の滝の集落にある温泉センター。
国道沿いにはドライブインなどが固まってあるが、温泉センターは信号のある交差点を入って奥まった場所にある。スキー帰りの平日の夕方に寄ってみたが、誰もいない貸しきり状態だった。
源泉名がそのまま施設名となっているので自家源泉であろうか。湧出量は毎分180リットルで、湯口から出ている湯量もかなりの勢いである。
まず内風呂に投入され、浴槽の縁にある排湯口から表の露天風呂に行っているようだが、それでも飲みきらないお湯は縁から床にあふれ捨てられている。
アルカリ性単純温泉のお湯は塩素臭はまったくなく、実にさっぱりした感じで、温泉センターとは思えない良質さを感じる。
内風呂は長く入っていられる丁度良い温度で、露天風呂は少しぬるい。サウナもある。ちなみに隣には温泉プールも併設している。
ホームページの割引ページで100円引きになる。
入浴料:2時間まで500円
(2008年3月/2010年4月)
※【2018年現在閉館】
老神(おいがみ)温泉/湯本華亭
湯本華亭
老神温泉(2号泉)/単純温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
源泉温度50.2℃、pH=7.5、蒸発残留物=470mg/kg

比較的小さな温泉施設が点在する国道120号線界隈にあって、最大規模の老神温泉。それを日帰りで楽しめる施設である。
場所がわかりにくいが、国道から老神温泉郷の看板に沿って降りて行き、ホテルの込み入った細い路地の突き当たりまで入って行くと赤い吊り橋が架かっている。その橋を渡ったところが湯本華亭である。
お湯は無色透明で若干塩素臭あり。加水なし、加温循環あり。男女日替わりで8つの風呂を楽しめる。
入浴料:3時間まで650円/営業時間(冬季平日):14時〜20時/毎週月曜日定休
(2005年1月/2013年3月)
武尊牧場スキー場
武尊(ほたか)牧場スキー場

岩鞍を中心とするいわゆる尾瀬エリアの手前から分岐しているのが武尊エリアである。
武尊牧場は下部ゲレンデと上部ゲレンデに緩斜面を配し、その間をふたつの不整地急斜面と整地中斜面でつないでいる。
客層は圧倒的にボーダーが多く、上部ゲレンデのパークは盛況である。またオープンスロープの上部ゲレンデでは随所でオフピステが楽しめるが、あちこちを牧場内道路(初級者迂回コース)が横切っていて、アクセントであると同時に危険でもあるため注意が必要だ。
※【2017年を以って営業終了】

オグナほたかスキー場
オグナほたかスキー場

武尊(ほたか)とは日本武尊(ヤマトタケル)のことであり、オグナも同様である。
比較的斜度のきついオープンコースが多く、尾瀬岩鞍の縮小版のような印象もあるが、客層は圧倒的に初級ボーダーが多い。
昨今平日リフトの運行を平気で間引きするスキー場が多い中、オグナほたかは全てのリフトを運行しているため、客が分散してリフトと滑走の回転効率が非常に高い。
午前中の雪は滑りやすい一方、このエリアの特徴で午後日陰になるコースは荒れたまま凍って滑りにくくなるが、一日を通して日当たりの良い急斜面が終日楽しめるのは僥倖と言える。

花咲(はなさく)温泉/しんめいの湯
しんめいの湯
ゆったり寛げる
アルカリ性単純温泉
源泉温度47℃

オグナほたかと武尊牧場の分岐交差点のすぐ下にある立ち寄り温泉施設。
お湯は無色透明無味無臭で若干の湯花が漂い塩素臭はまったくしない。お湯は浴槽からあふれていて鮮度が良い。
武尊のふたつのスキー場から最も近い立ち寄り施設であることから、スキー帰りの夕方はさぞかし混雑しているだろうと覚悟して行ったが意外にも誰もいなかった。穴場の温泉である。
入浴料:400円
(2009年1月)
※【2023年現在閉館】
幡谷温泉/ささの湯
幡谷温泉ささの湯
アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)
源泉温度42.1℃、pH=8.7、湧出量毎分265リットル(動力揚湯)、蒸発残留物=240mg/kg

国道120号線・武尊入口の信号を下ったすぐのところにある比較的穴場な温泉。
加水なし・加温なし・循環ろ過なし・消毒なし・毎日清掃・完全放流式源泉掛け流しが謳い文句になっており、内風呂と露天風呂の構成になっている。アルカリ泉らしいすべすべする浴感。
100円有料コインロッカーあり。割引券で入浴料が150円引きになる。
入浴料:750円/営業時間:11時〜20時/年中無休
(2011年2月/2023年1月/2025年1月)
花の駅・片品/花咲の湯
花咲の湯
花咲温泉・越沢の湯(アルカリ性単純温泉)
源泉温度29.2℃、pH=8.5

片品村観光協会で運営する立派な温泉センター。スキー場周辺の国道のあちこちに看板が出ているので行くのに迷わない。駐車場も広く大きな建物の中も綺麗に維持されている。
内風呂と露天風呂とがセットで、日替わり男女入れ替え制。加水なし源泉掛け流しと循環加温を併用しているとのことだが、塩素臭は感じられず、僅かにツルツルするお湯は鮮度がよく気持ちがいい。露天風呂の温度もちょっと熱めにされている。広い駐車場にたくさんのクルマが置かれている割には、お風呂にはのんびりと入れた。2025年に訪れた際は、どういう調整なのかシャワーがほとんどお湯にならず、スキーで冷え切った体を洗うのは難儀だった。
オグナほたかスキー場のICリフト券には500円の保証料が含まれており、スキー場で返却すれば500円戻るが、花咲の湯で返却すると900円の入浴チケットとして使えるのでお得。ロッカーは無料。
営業時間:10時〜20時/入浴料:900円/定休日:毎週金曜
(2020年1月/2024年3月/2025年2月)
川場温泉/とくさの湯
とくさの湯
川場温泉木賊の湯/アルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性低温泉)
源泉温度29.6℃、pH=9.4、蒸発残留物=110mg/kg

武尊牧場スキー場から武尊山へ登った帰りに立ち寄る。
武尊牧場スキー場からいつも人気の花咲の湯の前を素通りし、背嶺トンネルを抜けてしばらく下ると、 右手に“日帰り入浴・とくさの湯”の幟が目に留まる。
非常に空いているので、のんびり浸かるにはよい。
無色透明無臭のお湯は、しばらく浸かっていると肌がすべすべしてくる。
入浴料:500円
(2013年6月)
※【2024年現在、日帰り入浴休止中】
小住温泉
小住温泉
小住の湯/アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性低温泉)
源泉温度27.6℃、pH=9.5、湧出量毎分26リットル、蒸発残留物=200mg/kg

とくさの湯から少し下ったところにあるのが小住温泉。内風呂と露天風呂の構成で、お湯は肌がツルツルになる。露天風呂も適温に保たれているのだが、裏山の崖が間近に迫り、なんとなく今にも崩れてきそうで落ち着けない。
オグナほたかの当日のリフト券を提示すると入浴料金が100円引きになるほか、風呂上がりに食堂で焼き林檎とバニラアイスのサービスを受けられる。武尊オリンピア、武尊牧場と相次いで閉鎖し、地域の衰退を憂えるご主人が少しでもオグナほたかを応援しようという心尽しとのことである。
2024年に立ち寄った際は、オグナの来場証明書での割引は受け付けていないとのことで、アイスのサービスもなし。ロッカーは有料100円。
入浴料:通常750円、営業時間:10時30分〜21時、定休日:毎週火曜日
(2020年2月/2024年3月)
※【2025年現在、休業中】
川場スキー場
川場スキー場

沼田インターから尾瀬方面のスキー場とは別のアクセス路を上って行くと、8階建てのビル『カワバシティ』が現れる。1階から6階までが駐車場で、7階がスキーセンター、8階はレストラン、ゲレンデは7階と8階の中間になる。一般車両の駐車は5階からはじまるので、帰りのエレベーターで行き先を間違えないよう気をつけよう。
フード付きクワッドで上がったゲレンデトップからは、武尊山の稜線が眼前にまで迫り、特にその支峰である剣ヶ峰山の荒々しさが印象的である。
標高が高いので比較的雪質がよく、比較的斜度と距離のあるコースが多いが、地形の関係からか強風が吹きやすく、リフトが止まりやすいのが難点だ。
専用リフトで他のコースから隔絶された有料のポールバーン・シャミンスカイラインは川場の名物コースだったが、2012年に行った時は何故かリフトもろとも消滅していた。新たに高手スカイライン脇のコース外滑走を容認したものの、2025年現在、受付で別途有料のココヘリを借りねばならないよう変更されていた。
無名峰トライアルにはよく整備された人工モーグルコースが常設されているが、晴天が続くとカリカリになり、一般上級程度では太刀打ちできない難度になる。そうしたシチュエーションでは客の大半がフード付きクワッド沿いのコースに集中するため、無名峰と高手スカイラインなら、腕と体力に覚えさえあれば専用リフトで効率良く楽しめる。
スキーセンター内の牛タン専門店「恵比寿すずや」では、ゲレ食の一段上をゆくメニューを提供している。

桜川温泉/ふじやまの湯
ふじやまの湯
桜川温泉ふじやまの湯/アルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性低温泉)
源泉温度29.7℃、pH=9.4、湧出量毎分310リットル、蒸発残留物=160mg/kg

川場スキー場から少し下った所にある日帰り入浴施設。
源泉温度が低いため加温循環しているが加水はなし。僅かに湯ノ花が見られるものの、ほとんど無色透明で塩素臭は感じない。
アルカリ性温泉特有の肌のツルツル感は特に無いが、お湯の鮮度は良さそうである。
シャワーは7台ほどあるが、シャンプーは2箇所しか置いてないので使いまわしになる。
巨石造りの内風呂とジャグジーという構成。コインロッカーは有料100円。
営業時間:10時〜21時/入浴料:500円/スキーシーズン中無休、その他季は毎週木曜定休
(2012年3月)
※【2018年閉館】
川場温泉センターいこいの湯
川場温泉センターいこいの湯
川場温泉弘法の湯1号線と3号泉の混合泉/アルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性低温泉)
源泉温度30.8℃、pH=8.8、蒸発残留物=250mg/kg

川場村役場の1kmほど上にある立ち寄り温泉施設。加水なしの源泉100%。加温循環あり。少しすべすべする浴感で、垢のような細かく白い湯花が漂っている。
2016年当時430円だった入浴料は、燃料費の高騰、諸物価の高騰著しい2025年に訪れた際は、440円とわずか10円の値上げにとどめていた。100円の有料ロッカーあり。食事もでき、入浴とのセット料金で1,300円。
営業時間:11時〜19時/入浴料:2時間まで440円/毎週木曜定休
(2016年4月/2025年1月/2025年3月)
かわば田園温泉・楽楽の湯
楽楽の湯
川場温泉弘法の湯1号線、2号泉、3号泉の混合泉/アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性温泉)
源泉温度35.5℃、pH=9.0、湧出量毎分75.7リットル(1号線・自然湧出)、蒸発残留物=250mg/kg

道の駅「川場田園プラザ」の近くに2019年にオープンした新しめの日帰り温泉施設。村内の源泉からタンクローリーで運び入れたお湯は、内風呂では塩素臭がこもってプール並みにきついが、露天ならば気にならない。アルカリ性の割にはスベスベ感はなくさっぱりとしている。
入浴料はJAF割で50円引きになる。
営業時間:10時〜20時/入浴料:2時間まで通常900円/無休
(2025年4月)
たんばらスキーパーク
たんばらスキーパーク

玉原(たんばら)湖を見下ろす玉原高原。緩斜面中心のゲレンデ構成だが、毎年ゴールデンウィークまで営業するスキー場である。
沼田インターを左折する尾瀬方面のスキー場とは反対のアプローチなので、国道120号線の渋滞を受けない。
ゲレンデの斜度は押しなべて緩く、ボードの初心者や初級者に圧倒的な人気がある。リフトは上部センターのクワッド以外はスピードが遅いため初心者にも乗りやすい。一方で唯一の不整地斜面横のリフトを平日は止めており、そうしたニーズには応えていない。平日料金ではクワッドさえ動かしておけばいいだろうとの思惑が透けて見える。
夏にはゲレンデ一面ラベンダー畑になるなど、通年に亘り客の誘致に努めているスキー場でもある。

沼田岡谷温泉/かねまんやすらぎセンター
かねまんやすらぎセンター
小さな浴槽
沼田岡谷温泉/天然イオンの湯(メタけい酸にて規定)
源泉温度13.2℃、湧出量毎分3.8リットル、pH=7.2、蒸発残留物=188mg/kg

たんばらから降りてきて沼田インターに乗る場合、高速の下をくぐったらすぐの信号を左折するが、交差点をまっすぐ進むと川に向かって道がぐねぐねと降り始める。やがて降り切った川のそばの右側に、かねまん釣り堀センターがある。ここが沼田岡谷温泉かねまん温泉センターも兼ねたかねまんやすらぎセンターである。駐車場の入り口は分かりにくいが、川沿いの舗装された細い道を右折すると、やすらぎセンターの手作り看板が立っている。
お風呂はごく小さく、二人も入ればいっぱいになる。加水なしの源泉掛け流し加温循環併用式で、お湯は緑黄色に濁っており、肌に滑り止めを塗ったような感触がある。源泉の蛇口には飲めますと書かれておりコップも置かれている。味は特にしない。
お風呂から上がると女将さんがお茶を淹れてくれるので飲んで行こう。
入浴料:2時間まで600円/営業時間:12時〜21時/定休日:毎月1日と15日
(2020年1月)
白沢高原温泉/望郷の湯
望郷の湯
白沢高原温泉・望郷の湯(初穂の湯)/アルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性高温泉)
源泉温度52.7℃、pH=9.86、蒸発残留物=190mg/kg

『道の駅白沢』併設の温泉センターで人気が高い。
内風呂に露天風呂、サウナの構成。加水加温循環のお湯だが、アルカリ度が高く肌がツルツルする。
飲泉もでき、コクのある甘味がほんのり感じられる。但しpH=9.0以上のアルカリは飲みすぎると腹を壊すので摂取量には気を付けよう。
ドライヤーは5分間100円の有料。入浴料はJAF割100円引きあり。
営業時間:10時〜21時/入浴料:2時間以内700円/4、6、9、12月の第2火曜日定休
(2011年4月/2025年4月)

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