長野県最北端のスキー場。 JR飯山線の森宮野原駅に立つ、昭和20年2月に記録したという7.85メートルの日本最高積雪の標柱に象徴される豪雪地帯であり、1月2月の平日は極力圧雪しないパウダー祭りと銘打って、ゲレンデ規模は小さいながらも特色を打ち出した、パウダーフリークの支持を集めているスキー場である。 2011年3月11日の東日本大震災の翌12日未明に発生したマグニチュード6.7、最大震度6強の長野県北部地震によって、村全体が壊滅的被害を受けたことでも知られている。 |
中条温泉/トマトの国 |
単純温泉(低張性弱アルカリ性温泉)
トマトの国
源泉温度34.8℃、pH=7.79、湧出量毎分60リットル、蒸発残留物=447mg/kg
さかえ倶楽部スキー場からすぐ近くの宿泊施設の温泉に立ち寄れる。さかえ倶楽部のリフト券提示で料金が100円引きになる。
加水と加温はしているが、湯ノ花も見られる茶褐色のお湯は循環なしの掛け流しで気持ちが良い。
通常入浴料:500円/営業時間:10時〜20時30分/第3水曜定休
(2015年2月)
長野と新潟の県境近くにある戸狩温泉は、ゲレンデにあるいくつかの小ピークそれぞれにリフトが架かっているという変わったレイアウトである。そして、それらそれぞれのピークに不整地急斜面を持つことで、かなりそそるスキー場の印象を与えているのだが、標高が低いためか昼間緩んだ雪が夜間凍ってカチカチになりやすく、そのような場合はこれらの不整地急斜面は軒並みクローズしてしまう。 このような措置をとる要因は客層にあると思われ、下部ゲレンデを座って埋め尽くすボーダーや、上部ゲレンデいっぱいを使って展開するスクールの修学旅行生が大勢を占める現状では、事故防止の点から言ってもやむを得ないのかもしれない。 |
戸狩温泉/暁の湯 |
単純温泉(弱アルカリ性低張性温泉)
暁の湯
源泉温度34.0℃、pH=8.4、湧出量毎分67.7リットル、蒸発残留物=227mg/kg
戸狩温泉スキー場のふたつのベースの駐車場それぞれにある立ち寄り温泉施設のひとつ。
通常の入浴料は500円だが、リフト1日券に1,000円分の食事券と入浴券がセットになったパック券が用意されているので、あらかじめコンビニなどで購入しておくと良い。
内湯と露天風呂とがあり、加水なしの源泉100%だが、源泉温度が低いので加温している。循環掛け流し併用で、あふれたお湯はすぐ横の排水溝に捨てられている。お湯は無臭で薄く褐色に濁っている。
営業時間:11時〜22時/入浴料:500円
(2009年2月)
斑尾高原は所在地となるベースのホテルこそ長野県飯山市だが、リフトで上がったゲレンデの大部分は新潟県妙高市に属し、ゲレンデのメインフレームである斑尾山の北稜で隣接するタングラムは再び長野県に戻るという地理的事情にある。 斑尾高原は平日でもリフト待ちが起こるほどの賑わいを見せ、広いゲレンデと要所に配置されたコブ斜面が様々なレベルに対応している。 一方のタングラムは妙高山を正面に見据えた展望の良さがあるが、全体に幅の狭い尾根コースが多く、ターンを小さくまとめられないレベルには、いささか難しい。 しかしホテル前には広い緩斜面があり、上部には難しいコブ斜面も豊富にあり、何より斑尾より人が少ないので、静かに滑り込みたい向きにはこちらの方が効率的だ。 |
延徳温泉・タングラムの湯/ホテルタングラム |
含硫黄−カルシウム・ナトリウム−塩化物温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
ホテルタングラム
源泉温度48.7℃、蒸発残留物=2,447mg/kg
タングラムでホームページ割引を使ってリフト券を購入すると、平日のみホテルタングラムの温泉入浴券が付いてくる。通常の日帰り料金は900円だが、パック券を使えば入湯税100円を支払って入れる。
大浴場の他、露天風呂とサウナがある。加水加温循環消毒あり。
日帰り入浴受付時間:13時〜20時/通常料金900円
(2010年3月)
信濃町インターを降りてすぐ、黒姫山麓の広大な緩斜面に瞠目する。雪質が良く、ゲレンデ整備が大変行き届いており、小規模コースの割には楽しく滑れる。野尻湖に向かって滑り降りるようなロケーションも良い。 かつてはゲレンデトップに最大斜度33度の名物コース【チャレンジこめつが】があったが、現在では閉鎖しているのが残念。 |
黒姫温泉/ホテルアスティくろひめ |
ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉(弱酸性低張性冷鉱泉)
ホテルアスティくろひめ
源泉温度14.5℃、pH=5.9、湧出量毎分75.2リットル(自然湧出)、蒸発残留物=1,192mg/kg
黒姫高原スノーパークの広大な緩斜面を通り過ぎたところにあるJA系ホテル。フロントからエレベーターで上がった3階に、見晴らしの良い展望風呂がある。源泉はぬるいので加温循環し、加水は無し。
入浴料:600円
(2016年2月)
高社山(高井富士)に展開する、よませ、高井富士、やまびこの丘、木島平の4つのスキー場は、紆余曲折を経て、2012シーズンからMt.KOSHAとして共通券で滑れるようになった。また木島平を除いた3つは、エリア券で割安に滑れる。木島平に隣接する牧の入スノーパークは、2013シーズン現在営業していない。 リフトの機動力もあり、平日は比較的すいているのでストレスは感じない。X-JAMはボードパーク、やまびこの丘は元の木島平の池の平コースという緩斜面で、滑り応えを求めるなら、専らよませということになるだろう。 正面の高社山ゲレンデにのみ目を奪われがちだが、クワッドリフトを降りて左側にもいくつかコースがあるので、忘れずに滑っておこう。 ※【やまびこの丘が2018シーズンから営業休止】 |
よませ温泉/日新の湯 |
単純温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
日新の湯
源泉温度51.5℃、pH=7.5、蒸発残留物=982mg/kg
よませ温泉スキー場の駐車場から少し降った左側を少し登った所にある、よませ温泉全体の元湯である。
加水なし、加温なし、循環なし、消毒なしの源泉掛け流しで、内風呂は少し熱めのお湯が張られている。お湯は無色透明無味無臭で、肌がすべすべする。露天風呂は温度もちょうど良い。
営業時間:11時〜22時/月曜定休/入浴料:500円
(2013年2月)
※【2013年10月焼失】
幅の広い開放感のあるゲレンデは気持ちが良いが、急斜面の山頂コースは水曜と土日祝日しかオープンせず、状況によってはそれすらも叶わない。リフトの間引きや、ポールなどでコース規制が掛かると、非常にバリエーションの乏しい滑走を強いられるため、遠方から来て楽しむには周到に機会を窺う必要がある。 ゲレンデ脇には瀟洒な宿泊施設が建ち並び、食事のバリエーションは楽しめる。 |
馬曲(まぐせ)温泉/望郷の湯 |
弱アルカリ性低張性温泉
馬曲温泉 名水火口そば
源泉温度39.5℃、pH=8.2、蒸発残留物=350mg/kg
木島平スキー場から程近い雪に囲まれた露天風呂が有名な温泉施設。
木島平スキー場の当日のリフト券と引き換えで入浴料が360円になる。受付で料金を支払い、そのまま右下の雪の通路を降りて行くと脱衣所と露天風呂がある。浴槽は2段になっており、開放感がある。下段は暖かく加温されているが塩素臭い。上段は幾分ぬるいが、塩素臭はなく湯ノ花も湧いている。裸移動は出来ないが、内風呂もある。
食事も出来、名水火口(ぼくち)蕎麦が美味しい。ぼくちとは山ごぼうのことで、この繊維を蕎麦のつなぎに使っている。
通常入浴料:510円/冬季営業時間:7時〜21時/第2水曜定休
(2015年2月)
※【2023年4月から休業】
『バレー』と『スカイランド』という上下ふたつの緩斜面を、166人乗りロープウェイと、初中級者立ち入り厳禁の猛烈急斜面『木落し』コースで結んでいる。 老舗のスキー場らしく、バレーには多くの宿泊施設や料飲店が立ち並ぶが、リフト配置やコースレイアウトにまとまりがなく使い勝手が悪いうえ、専ら修学旅行の子供達とボーダーで非常な活況を呈していて、平日でも大変な行列に並ばなければならないなど、一般レジャー客向けとは言い難い。 20分間隔で運行しているロープウェイで上がったスカイランドも、林間の緩斜面ばかりで滑り応えはなく、ふたつある木落しコースは時間帯によって交互にオープンしているが、木落しcコースは幅の狭い急斜度の山腹を斜めに滑る極めて困難なコースであり、スキー技術的なバリエーションとしてはありだが、楽しむという観点からは逸脱している。観光スキー場に慣れきったレジャー客にはかえって斬新に映るかもしれない。初中級者は額面どおりロープウェイで降りる以外方法はない。 |
竜王温泉/三ヶ月の湯 |
ナトリウム・カルシウム−塩化物・硫酸塩温泉
三ヶ月の湯
源泉温度49.3℃
竜王スキーパークのゲレンデベースにある日帰り温泉施設。スキー場の駐車場から徒歩で70メートル登った場所にある。
湯は僅かに黄濁していて、加温循環している。
営業時間:11時〜22時/冬季無休/入浴料:600円
(2013年2月)
長野市の北西、戸隠山を眼前に臨む長野市営のスキー場であり、蕎麦が有名な他、山伏の修験道場とか忍者の隠れ里としても知られている。 アクセスは、長野インターから長野市内を縦断して戸隠バードラインを北上するルートと、信濃町インターから南下するルートのふたつがあるが、前述のルートは平日の場合、長野市内の渋滞がひどく、特に7時から9時までは片側2車線道路の左車線がバス専用レーンになるため、一般車の渋滞に拍車が掛かり、長野インターからスキー場まで1時間20分ほど掛かる。 ゲレンデは中社・越水・瑪瑙(めのう)の3つに分かれ、最も賑やかな越水ゲレンデは、客のほとんどがスキーヤーであり、その大半が基礎スキーヤーの講習という修験道場的雰囲気に包まれている。 瑪瑙ゲレンデは戸隠連峰の眺望のよい明るい中斜面コースで、ファミリーやボーダーのカップルなどが滑るのによく、ほとんど滑る人がいない中社ゲレンデは、最も難しい不整地急斜面が揃っている。 |
戸隠神告げ温泉/湯行(ユニーク)館 |
単純温泉(弱アルカリ性低張性低温泉)
神告げ温泉・湯行館
源泉温度28.1℃、pH=8.03、蒸発残留物=236mg/kg
越水ゲレンデの駐車場から県道まで降りて左折し、戸隠の旅館や蕎麦屋が多く立ち並ぶ、戸隠神社の鳥居の前を左折するのだが、積雪期は鳥居の横に除雪した雪がうずたかく積まれるので、道を見落としやすい。
ここを入ると道は生活道路の様相で狭く、積雪があるとより狭く感じる。対向車が来たらどちらかが広いところまで下がらなければならない。距離にして300メートルほどだろうか、突き当りまで行くと広い駐車場を持つ湯行館にたどり着く。
加水はなく、源泉温度が低いので循環加温しているが、浴槽からあふれ出る湯量も多い、源泉掛け流し循環併用方式である。
お湯はほとんど無色透明だが、排水溝は鉄錆のようなスケールで赤くなっている。塩素臭は微量にあるが、あまり気にならない程度である。
館内で戸隠そばも食べられる。
営業時間:9時〜21時/入浴料:600円/無休
(2008年3月)
かつて天狗が住んでいたという飯縄山の東斜面・飯縄東高原に開かれたスキー場。 下部は緩すぎる緩斜面、上部は非圧雪の急斜面、中間部に幅の広い中斜面というシンプルな構成で、リフトの配置もそれぞれの斜面に合わせたものとなっている。 ゲレンデトップからのアドベンチャーコースは肩下がりの趣のあるオフピステで、降雪後は滑り応えがある。 全体的にかなり空いているという印象で、体力の続く限り滑りたい放題である。 スキー場がクローズする5月には、ゲレンデ脇の森の中に水芭蕉園がオープンする。 |
むれ温泉・天狗の館 |
牟礼温泉/ナトリウム・カルシウム−塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉
むれ温泉・天狗の館
源泉温度18.5℃
いいづなリゾートからクルマで数分の霊仙寺湖畔にある日帰り温泉センター。加水あり、加温あり、循環ありの無色透明の塩素臭のするお湯。内風呂・露天風呂・サウナの構成。いいづなリゾートのリフト券と引き換えに100円割引になる。
冬は雪に埋もれているが、温泉の脇にはリュージュのようなソリのアトラクションがある。
営業時間:10時〜21時/通常入浴料:600円/第3火曜定休
(2015年1月)
長野市街地を見下ろす飯縄山に開かれた長野市営のスキー場。 ゲレンデトップから扇状に展開する3カ所のベース部に駐車場があり、どこに駐車してもリフトが至近で使い勝手が良い。料金がリーズナブルなのも良い。 それぞれのコースに専用のリフトが掛かっているので、気に入ったコースのみを効率的に滑ることができるが、全般に圧雪にあまり力を入れていない印象があり、どのコースも小さい凸凹があり、爽快な滑走感は得られない。私が気に入ったのは第4リフトを専用で使えるIコースだった。 ゲレンデベースに飯綱温泉の看板が出ているが、残念ながら現在ではやっていない。 ※【2020年2月を以って営業終了】 |
加賀井温泉・一陽館 |
飯綱高原から戸隠バードラインを下り、長野市街地を抜けて長野インターを目指す。インターを通り過ぎると松代である。
加賀井温泉・一陽館 析出物で凸凹になった貯湯槽
松代温泉は国民宿舎が有名だが、その隣にマニア垂涎の加賀井温泉一陽館が静かに佇んでいる。
駐車場から受付へ歩いて行くと、主人らしき人が出てきて、初めてですか?と訊いてくる。初めてだというと、では説明しますから、ついてきてくださいという。
お湯がゴボゴボ泡立つ貯湯槽を覗かされ、臭いを嗅がされ、お湯に炭酸ガスが多量に含まれること、溶存物質が非常に多いこと、中性であること、男湯はここで女湯はあっち、露天風呂は混浴です、露天風呂は中から裸のまま来ること、写真は一切お断りです、脱衣所ではすぐに靴下を脱いでください等、実に丁寧に説明してくれる。
露天風呂では常連さんが、またくどくど解説してくれ、非常に勉強になった。
分析表の確認はできなかったが、炭酸ガスが溶け込み鉄味のあるお湯は、溶存物質のため黄濁しており、湯船の縁や床はおろか、手桶までが凸凹になっている様は凄まじい。
入浴料:400円
(2016年2月)
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