パノラマコースとパラレルコースというふたつの距離のある中斜面を主軸に、緩斜面が阿弥陀クジのように入り組んだ、小規模ながらコースレイアウトに腐心が窺えるスキー場である。 長野新幹線の軽井沢駅にも近く、瀟洒なショッピングモールも隣接するなど、如何にもリゾートらしい華やかな雰囲気で、多くの熟年スキーヤーと若いボーダーでいつも賑わっている。 ここだけ見れば、ひたすら滑りを重視する向きには何か場違いな疎外感もあるのだが、スキーセンターから一番奥に位置するアリエスカコースを見ずして、そう結論するのは早計だろう。 先程までの喧騒が嘘のように、このコースだけは異様に静まり返っている。最大斜度30度の斜面は、ハイシーズンにはアイスバーンになっていることが多く、また、いやらしいギャップを残していることもあり、ここをエッジをずり落とされることなく滑るには、かなり高度な技術が必要になる。自称上級者の思い上がりなど木っ端微塵に粉砕されてしまう。 途中でコケた人が、そのまま下まで滑り落ちる光景は、スキーセンター周辺のエレガントな雰囲気からは想像もつかない苛烈さがある。 リフト1本をここ専用で使え、コースもリフトもここだけは空いているので、時間の許す限り、気の済むまで繰り返し滑走出来る。 |
軽井沢千ヶ滝温泉 |
ナトリウム−炭酸水素塩−塩化物温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
軽井沢千ヶ滝温泉
源泉温度48.9℃、pH=7.5、蒸発残留物=770mg/kg
軽井沢プリンスからクルマで15分ほど行ったところ、中軽井沢駅から鬼押し出し方面に上ったところにある、スキー場と同系列の立ち寄り温泉施設である。
駐車場の前にある建物は浴舎ではなく、受付も含めてここから更に奥へ40メートルほど歩かねばならない。
ロッカーは無料のテンキー式で、受付でもらったカード差し込み、任意の暗証番号を入力してロックする。
内風呂と、ふたつの露天風呂、それにサウナがある。お湯はいずれも無色透明で、少しツルツル感があり塩素臭は感じない。
内風呂は加水加温循環ありだが、露天風呂は加水加温なしの源泉掛け流しで、開放感もあって気持ちがいい。
料金は平日で1,100円、休日1,200円、連休などは1,500円になる。ホームページの割引券で200円引きになる。
営業時間:12時〜21時30分/通常料金:1,100円
(2012年2月)
ゆうすげ温泉旅館 |
ナトリウム−炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩冷鉱泉
ゆうすげ温泉旅館
源泉温度13.6℃、湧出量毎分1.1リットル
国道18号線の軽井沢バイパスと旧道の分岐付近にある、ゆうすげ温泉旅館。
内風呂のみで、お湯は無臭無色。湯口の様子は一見掛け流しの様だが、源泉温度が低く湧出量も少ないため加温循環している。
入浴料は500円と、軽井沢にあってはリーズナブルな設定である。
(2009年12月)
日本で唯一高速道路直結型という画期的スキー場パラダ。 上信道佐久平PAにクルマを置いたまま、エスカレーターでゲレンデに上がれる便利さで、各地で大雪の交通混乱が生じた折には重宝するスキー場である。 2010シーズンのコンセプトを、上級者お断り、初心者・ファミリー大歓迎、全リフト低速運転で安心と、明確に打ち出し、唯一の不整地急斜面であるアレグロコースを閉鎖してしまった。その分リフト料金も大幅に値下げされているが、これが功を奏すかどうか憂慮される。 高速側の南パラダと、山の反対側の北パラダとに分かれており、コース数も多い北パラダは、子供達のスキー教室で賑わいを見せているが、南パラダは高速の利便性があるにも拘らず、空いている。 昼食は南パラダの『バーズカフェ』で、石窯ピッツァと神津牧場のミルクとソフトクリームを静かに食べたい。 |
平尾温泉/みはらしの湯 |
ナトリウム−塩化物温泉・炭酸水素塩冷鉱泉(低調性中性冷鉱泉)
みはらしの湯
源泉温度20.6℃、pH=6.9、蒸発残留物=2,492mg/kg
南パラダのスキーセンター横に併設された温泉センターで、その名の通り見晴らしの良い高台に建ち、特に露天風呂からの展望が良い。
温泉分析書には、平尾温泉水1に対して佐久市水道水9を加えているとある。その割には塩素臭は少なく、少し肌もすべすべする浴感があり、印象は良い。リフト券と引き換えに入浴料が200円割引になる。
通常入浴料:800円/入浴可能時間:10時〜22時
(2018年1月)
佐久一萬里温泉/ゴールデンセンチュリーホテル |
ナトリウム−塩化物温泉
ゴールデンセンチュリーホテル
源泉温度38.4℃、湧出量毎分360リットル
佐久平スマートインターを降りてからほど近い、ゴールデンセンチュリーホテルのバリエーション豊富な温泉。いつも大変賑わっている。
湧出量が多く、12種類の天然温泉が売りで、濁った源泉は歩行風呂として入れる。加熱した檜風呂や露天風呂は無色に近いが、浴槽の縁には茶色の湯花が析出している。
入浴料は通常1,000円だが、佐久平スマートインター開業時に発行されたキャンペーンリーフレットで500円で入れた。
入浴可能時間:10時〜23時
(2005年3月に2回)
初谷(しょや)温泉 |
初谷温泉源泉/含二酸化炭素−ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉(中性等張性冷鉱泉)
初谷温泉 さら湯と源泉濁り湯 源泉『宝命水』は飲める 天然塩水サイダーが湧く
源泉温度14.3℃、pH=6.47、湧出量毎分2リットル、蒸発残留物=6,975mg/kg、溶存ガス成分=二酸化炭素1,163mg
佐久の秘湯・初谷温泉は国道254号線内山峠の近くにある。
内山トンネル下の登坂車線が始まるところに看板が出ているので、ここを左折する。ここから細い山道を看板に従って1kmほど上って行くと、一軒宿の初谷温泉に着く。創業は明治18年とある。
外来入浴の受付は12時から15時までだが、スキー帰りの16時に行ったところ快諾してくれた。
浴槽は無色透明のさら湯と、『天然サイダー源泉』である茶褐色の濁り湯のふたつがある。
誰も入っていない源泉濁り湯の湯面は非常に静かで、浮遊した茶色の湯ノ花が表面に薄い皮膜を作っており、最初これは石のタイルかとも思ったが、爪先でつついてみると、お湯であることが分かったほどだった。
脱衣所に浴槽はふたつある旨ちゃんと書かれているが、これを見落として石のタイルだと思って踏み込めば浴槽の中に転落する。
源泉温度が低いので加温しているが、加水と循環はない。炭酸成分を活かすため、濁り湯の方はぬるめで、時折り蒸気加熱のゴーッという音がする。
宿の裏手にはこの源泉『宝命水』が湧き出しており、飲むことが出来る。
梅干のサイダーのような、なんとも不思議な味で、胃腸病にいいそうである。宿に所望すれば持ち帰りも出来る。
外来入浴受付時間:12時〜15時/入浴料:700円
(2010年2月)
その名の通り、標高2,000メートルの浅間山の西尾根に位置するスキー場である。 2004年9月から火山活動が再開された浅間山であるが、ここは北西の風により噴煙の風上に位置している。 人工雪がメインのスキー場なので、毎年12月にはコンスタントにオープンし、ステージ2のみの1コース営業でも、コースの長さ、幅、斜度、うねり、荒れにくさ等、足慣らしには充分楽しめる。 チェリーパークラインは、九折の全線2車線道路で、平成18年度に全線の舗装を一新した。日当たりの良い頂上までは雪がなくても、峠を越えた反対側は圧雪路となっているので、滑り止めは必携である。 スキー場の住所は長野県小諸市だが、ゲレンデやスキーセンターは県境を越えた群馬県嬬恋村側にある。 |
高峰温泉/ランプの湯 |
含硫黄−カルシウム・ナトリウム・マグネシウム−炭酸水素塩温泉
高峰温泉 大きい方が加温浴槽 細い方が冷たい源泉 非加熱の源泉浴槽
源泉温度25.9℃、pH=6.6
ランプの宿というのは昔の話で、現在ではランプに点る火は電球に代わり、建物の外観も至って現代風だ。
2,000メートルの高地に湧く天然温泉は、地下900メートルからのポンプアップである。
冬期はこの宿へ通ずる道路がスキー場のゲレンデになってしまうため、宿泊者用にスキー場の駐車場から、送迎の雪上車が定期的に出ている。スキーヤーにとってはゲレンデ端の宿という観があり、第4リフトから直接滑り込むことができる。
ゲレンデ端に立入り禁止の表示やロープはないが、宿までの距離が短いとはいえ、圧雪整備のしていないコース外滑走となるので、注意は必要だ。立ち木は少ないが、緩衝マットは巻いてないし、雪が少なければブッシュも出ている。後半少し歩いて登るくらいなところを狙うと、邪魔が少なくスペースが開いている。
一方、夏の間この宿へ通ずる道路は、冬にはどうなるかというと、パノラマコースというほったらかしコースになる。圧雪もしなければ人工雪でのカバーもしない。各地で記録的大雪に見舞われた2006年1月に行っても、このコースにはブッシュが出ていて、入り口にはロープが膝の高さで張られていた。その足元には小さな立て札があり、ブッシュが出ているから気を付けて滑るようにとか書かれている。わざわざそうなっているのだから、これは文面通りに理解して良いのか。通常ロープの意味するところは立ち入り禁止である。それがここは、低く張られたロープをまたいで気を付けて滑れという。リフト降り場の係員に訊こうにも、寒くて小屋に引きこもったままだし、ヘンなスキー場である。私は行ってみなかったが、おそらくここを滑っても高峰温泉に到達できるものと推測される。しかし無理にロープをまたいでブッシュに板を削られるより、ステージ4から滑り込む方が無難だ。
さて、11時に入浴すべく、10時半にスキー場のレストランへ飛び込み早お昼にした。給仕のおじさんが今の気温は-13℃だという。リフトが度々止まるほどの強風があり、体感温度は更に低い。こういう日は暖かい風呂に限る。カレーを食べ終えると早速第4リフトに乗ってステージ4に上がり、コース外をトラバースして宿に滑り込む。庭の片隅に板を突き立て、スキーブーツを脱ぎ捨て、貴重品をフロントに預けて風呂場に行くと貸切であった。
他に宿泊者専用の風呂もあるが、日帰り入浴には『ランプの湯』が当てられる。
ドアを開けると硫化水素臭がほんのりと漂う。2005年暮れに改装したというまっさらな檜の浴槽の縁には、既にカルシウムが白く析出していた。
浴槽は7対3に仕切られていて、広い方は加温して薄く白濁し、狭い方には無色透明の源泉が掛け流しになっている。毎分61.1リットルの源泉をポンプアップしていて、加水はなし。分析票表示は25.9℃と最初は冷たいが、慣れるとずっといられる。
枡が置かれていて飲泉もでき、糖尿病や便秘などに効果があるとのことだが、卵臭のする源泉は僅かにエグ味がある。カルシウムを程よく摂取できそうな感じだ。
加温槽は、大小2本のパイプがあり、細い方からは冷たい源泉が掛け流されていて、太い方はお湯を循環加温している。使用温度は42℃で心地良い。窓から陽が差し込んでくると、浴槽の中央付近の空中に、白いもやもやした造形物が投影され、さながらエクトプラズムのようで不思議な感じがする。
浴後にゲレンデには簡単に滑りだせる。温泉で体が程よく温まり、その後しばらくは寒さの中で効果があった。
入浴料:500円
(2006年1月)
天狗温泉/浅間山荘 |
単純鉄冷鉱泉
浅間山荘 天狗温泉
源泉温度9.0℃、pH=5.8、鉄(U)イオン=50.6mg/kg、炭酸水素イオン=287.4mg/kg
アサマ2000からチェリーパークラインを下る途中で左折し、ダートに入る。このダートは路面状態も良く勾配も緩い。幅は普通車同士ならすれ違えるくらいの広さで、雪も少しあるがスタッドレスなら問題ない。この道を4km走った先に浅間山荘がある。
私の世代では、警察が鉄球をぶち込んだ『あさま山荘事件』がすぐに思い浮かぶが、あれは軽井沢のレイクニュータウンの話で、こことは全く関係がない。到着すると玄関の上には真っ赤な天狗の面が飾られていた。
スキー帰りの15時に立ち寄って貸切。お風呂は茶色を通り越したオレンジ色で、鉄泉の名の通り、嗅いでも舐めても鉄錆びのそれと同じものがする。透明度は3cm程度だが床の上にスケールはなく、浴槽の縁が少し赤茶けている程度だ。浴感は意外にサラサラで、適温に沸かしているので気持ち良い。
何かヘンな造形の湯口から源泉がちょぼちょぼと投入されているが、それにしては橙色の湯面のうねりが異様に大きい。探ってみると、この濁り湯の中に2箇所のジェット水流口が在った。スキーで疲れた腰から背中をマッサージするのに丁度良い。
上がり湯にシャワーは使わず、そのままタオルで体を拭いたら真っ赤に染まってしまった。普段から鉄分が不足気味の私には良かったかもしれない。
入浴可能時間:11時〜16時/入浴料:800円
(2006年1月/2016年1月)
菱野温泉/薬師館 |
弱アルカリ性炭酸鉄線
薬師館 菱野温泉
アサマ2000からのスキー帰り、15時を過ぎていたが立ち寄り入浴できた。但し展望風呂は準備中とのことで、浮島風呂のみに入る。
玄関を入った突き当たりに、右は展望風呂、左は浮島風呂とある。2箇所の風呂を行き来するには服を着なくてはならないようなので、まあどちらかで良い。
左に歩いて行くとすぐに洞窟のような通路になり、その奥が風呂である。
浮島風呂とは、宿の正面にある池に少し突出した形で配置された出丸の浴舎のことで、本館との間を、石垣と採光の取れた屋根で囲った通路で結んでいる。
源泉温度は低く、掛け流しの源泉槽と循環の加温風呂とがある。源泉に入ってみると、この時期非常に冷たい。無色透明の水に赤茶色の湯花がぶぁっと舞う。飲泉もでき、鉄の味がする。
かなり冷たいので暖かい方へ避難する。こちらはまったくの無色透明で湯花もない。無味無臭で塩素臭もなく、特に浴感もないがホッとする入り心地である。
入浴可能時間:10時〜15時/入浴料:500円
(2006年12月)
高峰高原ホテル |
カルシウム・ナトリウム・マグネシウム−炭酸水素塩温泉
高峰高原ホテル
アサマ2000の直上、車坂峠にあるホテルで、アサマ2000のリフト券を提示すれば500円で入れる。
お湯は源泉からタンクローリーで運んでくるとのことで、循環加熱している。内風呂のみだが、大きな窓からは山々のパノラマが楽しめる。利用客は少なく、訪れた日はお湯がすえたような臭いがした。
入浴可能時間:10時〜22時/入浴料:通常800円
(2004年12月)
大谷地鉱泉 |
アサマ2000からチェリーパークラインを下り、浅間サンラインを軽井沢方面に向かう。普賢山落の信号を右折して、次の信号に達するまでの右手にあまり目立たない看板が立っている。
大谷地鉱泉
藁葺き屋根の民家の横に新しい湯舎がある。背後には浅間山が噴煙を上げ、駐車場前の池にはたくさんの鴨が来客を慕って寄って来る。
浴槽は5〜6人ほど入れるだろうか。お湯は無色透明で塩素臭がする。料金は安いが、シャワーは1台しかなく、後はカランだけである。シャンプーや石鹸もない。どうやらここは銭湯のようで、石鹸類は持参しなければならない。俺は毎日来ているというオジサンによると、17時から地元の人が次々にやってくるということだった。
入浴料:380円
(2008年12月)
菅平は、大松・ツバクロエリアと、太郎・ダボスエリアの4山2エリアからなり、この2エリア間はリフトもコースもなくクルマで移動しなければならない。初級者向けのダボス、中級者向けの太郎、上級者向けの大松、ポール貸し切り状態のツバクロと、それぞれ性格が異なるので、自分に合った所を見つけて滑ると良い。 特徴的なのは太郎山で、円錐状の山のトップから、四方八方に整地とコブの中斜面が展開されている。隣のコースへ順に移動すると、一周して元のコースへ戻れる優れたレイアウトになっている。 ダボスからは別途料金で雪上車『スノーキャット』が運行され、根子岳のオフピステ滑走を楽しむことが出来る。山頂からスキー場へ戻るには、スノーキャットの登ってきた道を外れないことだが、キャタピラの跡を滑っても面白くもなんともない。しかし、一面に広がったオフピステに飛び出したが最後、その代償としてハイクアップを強いられることだけは覚悟しなければならない。 スキー場周辺には多くの飲食施設があり、食事パック券を購入すれば、これらの施設で利用できる。特に道路沿いにはゲレ食とは違った、通年営業の味にこだわっている店も多いので、エリアのクルマ移動の際に立ち寄ると良い。 スキー場へのアクセスは、国道144号の分岐からずっと上りで、道が凍結した場合は、帰りに国道の信号を先頭に玉突き事故が起こりやすい。上から降りてくるとブラインドカーブの先が信号なので、その手前で黄色く点滅している補助信号機を見落とさないようにしよう。
菅平の裏太郎ゲレンデを左手に見ながらやり過ごし、同ダボスゲレンデ入り口を右手に見ながらこれもやり過ごすと、峰の原高原右折の標識が見えてくる。ここを右折して少し上るとスキー場入口左折の看板に行き当たる。後は道なりに進めばよい。 進入口を菅平スキー場が扼しているため、なかなかここまでは客が上って来ないだろうと思いきや、結構人が集まるのには瞠目した。 平日は中斜面リフトと急斜面リフトの2本営業だが(尤も全部で3本だが)、平日の1日券は1,900円とリーズナブルである。この中斜面リフト1本で6コースくらいの中斜面をカバーしており、各コースに客が分散するためリフト待ちは起きない。子供連れが多いのも特徴である。 急斜面リフトの方は、急斜面コブと中斜面コブの2コースを揃えており、日がな一日遊ぶのには充分なスキー場である。 |
菅平高原温泉ホテル/菅乃湯 |
ナトリウム・カルシウム−塩化物・硫酸塩温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)
菅平高原温泉ホテル 菅乃湯露天風呂
源泉温度48.5℃、pH=7.6、湧出量毎分212リットル/蒸発残留物=983mg/kg
菅平高原スキー場太郎エリア白金シュワルツ近くにある温泉ホテル。
湧出量の豊富な源泉かけ流しのお湯は、加水なし加温なしで飲泉も出来る。味は鉄を舐めたような感じで、臭いはほぼ無臭。内風呂と露天風呂がある。
入浴料:700円
(2014年3月)
真田温泉健康ランドふれあいさなだ館 |
アルカリ性単純泉
ふれあいさなだ館
源泉温度38℃、湧出量毎分400リットル
菅平スキー場と上田菅平インターの間、旧真田町にある日帰り温泉センター。
場所もわかりやすく、スキー客や地元の人で賑わっている。センターには珍しくシャンプーを置いていない。
内風呂と露天風呂があり、お湯は無色無臭でさらりとしている。
営業時間:10時〜21時30分/入浴料:400円/火曜日定休
(1994年2月/2005年3月)
千古温泉 |
単純硫黄冷鉱泉
千古温泉 マンガン風呂
源泉温度24.4℃、pH=8.6、蒸発残留物=528mg/kg
コマーシャルが不十分で場所がわかりにくく、すぐ近くには真田館があるため、スキー客はあまり来ない。お風呂は内風呂のみで5人ほどで満員となるが、夕方には地元の人が次から次にやってくる(皆さん顔なじみのようなので、地元の人と推測)。
菅平からだと、真田館を右手に見て通り過ぎ、荒井の信号のある十字路を右折、真田町役場を右手に見てその先の信号のない十字路を左折、ダンボール工場に突き当たるT字路を右折すると、千古温泉左折の看板がある。ここを左折すると川に突き当たったところが千古温泉である。硫化水素臭が駐車場まで漂っている。
源泉温度が低いためボイラーで加熱しているが、源泉掛け流しにしてあり、浴槽からはザバザバとお湯があふれている。湯口にはカップが置かれていて飲泉もできるが、ここの特徴は何といっても、手や足が黒く汚れることであろう。
これは湯の花のマンガン成分が浴槽の底に堆積したもので、湯から上がってみると、掌や足の裏が黒くなっているし、パンツも黒くなる。入ると汚れるという珍しい温泉だが、体には硫黄の香りも残る。
駐車場は10台ほど置ける。すぐ近くには、真田十勇士の一人、霧隠才蔵が修行したという千古の滝がある。
営業時間:10時〜20時/入浴料:500円
(2005年3月/2008年2月)
渋沢温泉 |
単純温泉(中性低張性高温泉)
渋沢温泉
源泉温度42.4℃、pH=6.3、蒸発残留物=589mg/kg
菅平から降りきったイ形交差点を嬬恋方面に左折して、2kmほど上った道路沿いの右側にある立ち寄り施設。まっ黄色な外観に大きな看板が出ているのですぐにわかる。
浴室も浴槽もあまり広くはないが、ずいぶんと人気が高く満員状態だった。私が使ったシャワーは一番末端だったためか、出が非常に悪く難渋した。
お湯はほとんど無色透明無臭で、中性温泉という割には少しスベスベする浴感があった。
駐車場は10台ほど置ける。
営業時間:10時〜20時/入浴料:300円
(2008年2月)
※【2017年閉館】
あずまや温泉/あずまや高原ホテル |
アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性低温泉)
あずまや高原ホテル 天空露天風呂
源泉温度25.0℃、pH=8.8、湧出量毎分67リットル/蒸発残留物=214mg/kg
四阿山(あずまやさん)南麓の、標高1,500メートルに位置するホテルの温泉に立ち寄りできる。
ホテル敷地内から湧出する100%天然自家源泉のお湯は僅かに茶色く濁っており、さっぱりしている。天空露天風呂が気持ち良い。入浴料にはタオル付き。
入浴料:950円
(2016年5月)
現在では上田市となっている旧武石(たけし)村の奥まったところにある小さなスキー場で、上田市民の他、姉妹都市である練馬区民優遇の専用スキー場といった観がある。 駐車場から動く歩道で昇ったところがゲレンデベースで、幅の広いメインバーンは、初心者や初中級者が練習するには適当な斜度と雪質で滑りやすい。縦に2本並んだペアリフトも中間降り場を設けるなど、ひとつの斜面をレベルに応じた使い分けができるような構成に仕立てている。 近くに練馬区少年自然の家があり、大勢の練馬の子供たちがバスでやってくる意外な盛況ぶりで、リフトに行列のできるときもあるが、一般客はインストラクターが途中に割り込ませてくれる配慮も見られる。 |
武石温泉/うつくしの湯 |
カルシウム・ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉(弱アルカリ性低張性温泉)
うつくしの湯
源泉温度40.3℃、湧出量毎分55.9リットル、蒸発残留物=5,042mg/kg
番所ヶ原スキー場から8kmほど降ったところにある温泉センターで、真昼間から非常な賑わいを見せている。内風呂の他、露天風呂とサウナがある。
加温あり、加水なしの循環掛け流し併用で、意外に感じの良いさっぱりした湯で、塩素臭は特に気にならない。
スキー場に100円割引券が置いてあるので、券売機では400円券を買えばよい。
立ち寄り入浴時間:10時〜21時30分/入浴料:500円/水曜日定休
(2013年1月)
大湯 |
別所温泉4号源泉/単純硫黄温泉(低張性アルカリ性高温泉)
大湯
源泉温度50.9℃、pH=8.9、蒸発残留物=297mg/kg
長野県の温泉登録第1号が別所温泉である。野沢温泉や渋湯田中温泉を差し置いて意外な気もするが、日本最古の温泉のひとつとも謂われている。
3つある外湯の成分表はすべて同じものだが、その中でもこの大湯が、最も感じが良かった。僅かに黄濁があり、硫化水素臭が漂う。少しぬるいが、露天風呂があるのも大湯のみである。
入り口前には『木曾義仲ゆかりの葵の湯』の標石があるが、これは吉川英治の小説『新平家物語』の中の、木曾義仲が愛妾・葵ノ前と一緒に入浴するくだりから来ている。
立ち寄り入浴時間:6時〜22時/入浴料:150円/第1・第3水曜日定休
(2013年1月)
石湯 |
別所温泉4号源泉/単純硫黄温泉(低張性アルカリ性高温泉)
石湯
源泉温度50.9℃、pH=8.9、蒸発残留物=297mg/kg
池波正太郎の小説『真田太平記』に登場することから、『真田幸村の隠し湯』との標石が建つ。
この辺りは道路が狭く路駐は禁止で、日帰り客がこれら外湯に立ち寄るには、北向観音の有料駐車場に置くしかない。料金は500円である。
周囲には『信州の鎌倉』と謂われるほど古刹も多いので、時間があれば観光もできる。
お湯は大湯と同じ成分表だが、こちらの方が透明度が高く、臭いもほぼ無臭である。入り口から階段を降りたところに、5人も入ればいっぱいな浴室があるが、平日の昼間でも意外な混雑ぶりである。
立ち寄り入浴時間:6時〜22時/入浴料:150円/第2・第4火曜日定休
(2013年1月)
大師湯 |
別所温泉4号源泉/単純硫黄温泉(低張性アルカリ性高温泉)
大師湯
源泉温度50.9℃、pH=8.9、蒸発残留物=297mg/kg
北向観音を建てた天台座主に因んだ外湯で、北向観音駐車場から最も近いせいもあって非常に人気が高い。入る前に券売機で入浴券を買う仕組みで、入場制限は特にない。私が行ったのは平日の昼間だったが、広くもない風呂は洗い場も含めてイモ洗い状態だった。僅かの隙間に5秒ほど浸かって早々に退散した。
立ち寄り入浴時間:6時〜22時/入浴料:150円/第1・第3木曜日定休
(2013年1月)
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