◆ 2023/7/26 神奈川県緑地公園 樹液採集

現在住んでいる神奈川県の自宅裏には緑地公園がある。 普通の整備された小さな緑地なので、クワガタやカブトムシの生息にそれほど適しているようには見えないが、 それでも夏になると夜間に玄関先やベランダに飛来することがあるので、その緑地にも少しは存在しているようだと感じていた。 全く来ない年もあれば、良く見かける年もあるが、多くても1シーズンに5〜6匹程度だった。 ところが今年はすでに15匹ほど飛来しており、特に7月後半は毎日のようにカブトムシが落ちている状態で異常に多いと感じていた。
その日はたまたま夕方にその緑地を通ることになったが、遊歩道にカブトムシが落ちていたので、人に踏まれないように脇の木に避難させておいた。 帰りにまだいるか確認しようと木に近づくとなぜかカブトムシの数が増えている。 暗くてよく見えないが、他にも数匹この木に集まってきているようだ。 帰宅してシャワーと食事の後、懐中電灯とスマホを持って再確認しに行ってみた。

カブトムシ
暗くなってしまったので懐中電灯で照らしながら先ほどの木をよく確認してみると、驚愕の光景が目に入ってきた。 樹液がたくさん出ており、この木を目指してカブトムシがたくさん集まっていた。 たまに通る遊歩道脇の木だが、周りが草などで隠れてよく見えず、樹液は木の裏側から出ていたので今まで全く気付かなかった。
カブトムシ
さらによく見てみると、今まで見たこともないほどたくさんのカブトムシが付いていた。 この木は上から下まで全周にわたって集まっている状態で、その密度の濃さには驚くばかり。
クワガタやカブトムシがたくさん集まる木を見つけられると良いなと思っていたが、 まさか自宅裏でこんな光景を目にするとは、全くの想定外でかなり衝撃的だった。
カブトムシ
さらに見上げて樹上を確認すると、かなり高いところにも多数のカブトムシが確認できた。 この木はかなり高く伸びた大木だが、葉を確認するとシラカシのようだ。 公園や神社のシラカシにも集まるのは知っていたが、これほど大量にいるとは思っていなかった。
まさにカブトムシ大集結といった感じだが、これだけ数が多いと少し不気味に感じるくらいだ。
カブトムシ
観察している間にもカブトムシが羽音を立ててどんどん飛来してきており、争いで投げ飛ばされた♂が上から落ちてきたりもするので、 幹部分だけでなく周囲の枝や草などあちこちにカブトムシが止まっている状態。
全て数えるのは困難だったが、この木だけで合計50匹以上いるのは間違いなさそうだった。

神奈川といっても東京との県境で、周囲に少し畑や林などはあるが基本的には住宅街なので、これほど多くカブトムシが棲息しているとは思わなかった。 今年は東京の各地でカブトムシが大量発生しているというニュースが流れていたが、その影響はここまで及んでいるようだ。
自宅裏ということもあってすぐ見に行けるので、今年はこまめに状況を確認してみたいと思う。


[今回の観察結果]
種類
カブトムシ約30約20

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