◆ 2012/9/11 静岡県伊豆半島 樹液採集
既に9月に入り、夏も終わってしまった感じではあるが、最後にもう一度伊豆へ行ってみた。
前回はミヤマ、ノコを採集することができたが、今回は時期が遅いのであまり良い結果は期待できないだろう。
せめて早い時間帯に見てみたかったので、頑張って5:00前に家を出発、さすがに渋滞はなく道はスムーズで7:00前には伊豆に到着した。


次のポイントCでも蹴りを中心に採集してみるが、あまり収穫がない。実際は落ちてきても見逃している場合も結構ありそうだ。
葉や実などの落下物とクワガタでは落ち方は若干違うので、クワガタっぽいものは何となく分かるのだが、林の中だと全部を確認するのは難しい。
蹴りでは成果が上がらないので、樹皮めくれも少し確認してみると、やはりコクワガタはそれなりにいる。
蹴りでは成果が上がらないので、樹皮めくれも少し確認してみると、やはりコクワガタはそれなりにいる。

比較的大きめのスジクワガタ♂32mm。樹皮の隙間にコクワガタが隠れていると思って取り出したらスジクワガタだった。
スジクワガタはこれまでの採集数も少なく、どれも内歯が不明瞭な極小個体ばかりだったので、個人的には少し嬉しい1頭。
このくらい大アゴが発達していると、なかなか魅力的だ。
(写真は捕獲した個体を木に止まらせて撮影)
(写真は捕獲した個体を木に止まらせて撮影)

樹液に集まるクワガタのペアも発見、捕獲して確認すると小型のスジクワガタだった。
今回は珍しくスジクワガタが比較的多く見られた。

結局、2箇所のポイントを確認しただけで10:00頃には早々に終了、捕獲できたクワガタは全部で12頭だった。
樹液周辺はスズメバチが非常に多く、魅力的な樹皮裏を見れなかったり、クワガタを発見しながら捕獲できなかった場面もあったのは少し残念。
採集できたのはサイズの小さい個体が多く、結果としてはさみしい限りだが、時期も遅いので仕方ない。珍しく大きめのスジクワガタ♂を採集できたのが唯一の収穫。
採集できたのはサイズの小さい個体が多く、結果としてはさみしい限りだが、時期も遅いので仕方ない。珍しく大きめのスジクワガタ♂を採集できたのが唯一の収穫。
今回は9月の状況確認のつもりで来たので、採集結果にはそれなりに納得している。
9月とはいえ、まだまだ残暑が厳しいので、人間から見れば7、8月とあまり条件は変わらないのだが、やはり昆虫の方が季節に敏感なようだ。
8月後半にはたくさんいたカナブンは最後まで1頭も見かけず、うるさいほど聞こえていたセミの鳴き声も、今回はツクツクホウシ以外はあまり聞かれなかった。
それにしても毎回平凡な採集結果ではあるが、これまでの野外採集経験が少ないので、採集に行くたびに新しい発見があったり、自己採集の最大/最小サイズを更新したりなど、何かしらの収穫があるのは嬉しいものだ。
最近は各サイズの標本を揃えたりしているので、むしろ小型個体の方が魅力的だったりする時もある。
視点を変えてみると楽しみ方も色々あるので、野外採集の魅力は尽きないものだ。
今シーズンの伊豆樹液採集はこれで最後の予定だが、来シーズンにまた来れるようだったら、今度は7月に見てみようと思う。
[今回の採集結果]
種類 | ♂ | ♀ |
---|---|---|
ノコギリクワガタ | 1 | - |
コクワガタ | 3 | 4 |
スジクワガタ | 2 | 2 |
3週間前に来た時とはだいぶ様子が変わり、樹液は極端に少なくなっていたが、それでも中には大量の樹液を出している木もまだ残っている。
前回たくさん集まっていたカナブンは全く見られず、スズメバチ、ヒカゲチョウが多く集まっていた。
歩道沿いのクヌギは樹液が残っているが、蹴っても何も落ちてこない。逆に少し奥に入った細めの木を蹴ってみると、前回と同じ木から2頭ほど落ちてきた。 ここでは蹴りでノコ、コクワの計4頭を捕獲したが、蚊が極端に多いので、1時間ほどで切り上げて次へ移動。