◆ 2008/10/3 福島県 林道ルッキング採集

休暇で一週間だけ日本に一時帰国したので、日帰りで温泉ついでにヒメオオ採集に行ってきた。
基本的にクワガタ採集するには時期的に遅いが、ヒメオオであればまだギリギリ採集できると思う。 ただ、ヒメオオがいる場所や生態は分かっているつもりだが、実際にはヒメオオ狙いの採集はこれまで経験がなく、 かなり自信がないので、1頭も採れない覚悟で、期待せずに温泉メインと考えて行くことにした。

天気予報は晴れで最高気温19℃と高め。シーズン終わりなので、気温が高い方が採集条件としては良いと思うし、 採れなかったとしても、山登りするにはちょうどいい天気のはず。
もっと早い時期であれば、早朝から採集すべきかもしれないが、もうすっかり涼しくなっているので、 少し遅めで気温がある程度上がった時間帯からヒメオオが行動し始めるのでないかと考え、昼前くらいの到着を目標に朝7:00に東京を出発した。

写真1
途中の山道の開けたところ。
少し標高が高い場所なので、周りの木々は若干黄色く色づいている。 気持ちのいい秋晴れで、空は青くて景色は爽快。
ここから先は国道とは思えないほど狭い道を進み、午前11:00頃に目的の林道に到着。
そのまま車で少し林道を登って行き、途中の開けた場所に車を止めて、いよいよ採集開始。
写真2
林道は車で登って行くこともできるが、天気が良く気持ちがいいので、歩きで登って行くことにした。
日の当たっている場所はかなり暖かいので、だんだん暑くなってくる。しかし標高が高くなるにつれ気温が徐々に低くなり、日陰は結構涼しい。半袖だとちょっと肌寒いくらいだ。
写真3
夜間の外灯採集とは違い、森林の中で小さなクワガタの姿を発見するのはかなり難しく、 また時期も遅いので、正直に言って採集できない可能性の方が高い。
なので、採集できなくても気持ちのいい登山をしたと思えるよう、周りの景色を楽しみながらゆっくりと登って行った。

ヒメオオはヤナギの木の枝先にとまっているはずだが、これまで経験がないので、実際にどのように付いているのか分からない。 枝先にいる姿をイメージしながら、とりあえずヤナギらしき木があれば立ち止まって探してみた。すると。。。

写真4
林道を登り始めて20分位の場所。
ヤナギの枝先に、黒く動く物体を発見。
気をつけて見ないと見落としてしまいそうだが、何となく違和感を感じる物がそこにはあった。
写真5
良く見るとヒメオオと思われる黒いクワガタが♂♀ペアで付いている。
少し距離があるので、3mの補虫網を慎重にクワガタの下側に伸ばし揺すってみるが、網に落ちる気配はない。 逆に枝先にしがみ付いてしまったので、網で突付いて網に移動させ、2頭とも採集成功。
落ちてしまうと二度と見つからないので、結構緊張した。
写真6
網に付いたクワガタを拾い上げ、ヒメオオであることを確認する。初めてのヒメオオGETである。
は39mmで小さめだが、コクワとは明らかに違う湾曲した大アゴと、長い脚が印象的。
狙い通りにヒメオオが採れて嬉しい限りだ。
写真7
林道の先にはヤナギがまだたくさんあるので、気を良くして次々とヤナギの枝先を確認していくが、なかなか見つからない。
その後2時間位探したが、結局最初の1ペアだけの発見で、その後は姿を確認することもできなかった。
写真8
今回は目的としていたヒメオオ♂♀ペアを運良く採集できた。数は少ないが価値のある採集個体だ。
夜間の外灯採集と違い、クワガタの自然の生態にも触れられた気がして非常に満足できる採集だった。

秋の林道散策、天気も良くて適度に涼しかったので、とても爽快な一日だった。

[今回の採集結果]
種類
ヒメオオクワガタ11

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