【 スジクワガタ 】 Dorcus striatipennis
亜種棲息地
Dorcus striatipennis striatipennis北海道、本州、四国、九州 etc
Dorcus striatipennis koyamai大隈諸島(屋久島)
Dorcus striatipennis yushiroi台湾
Dorcus striatipennis continentalis中国
◆原名亜種 ○亜種 日本産 

スジクワガタ (原名亜種)
Dorcus striatipennis striatipennis (Motschulsky,1861)
スジクワガタ♂スジクワガタ♀
体長14.5〜39.0mm、14.0〜24.0mm
(2012年現在の飼育個体最大は38.7mm)
分布北海道、本州、四国、九州、礼文島、利尻島、焼尻島、奥尻島、松前小島、粟島、佐渡島、伊豆諸島(御蔵島)、隠岐諸島(島後)、対馬、甑島列島(下甑島)、大隈諸島(種子島、口永良部島) 
(国外では、朝鮮半島にも棲息する)
形態♂♀共に黒色〜暗赤褐色。
の大アゴ内歯は根元より2/3に位置し、2つの内歯が合わさった様に四角状に張り出すのが特徴。の小型個体では内歯が不明瞭になるが消失することはなく、上翅に点刻列(スジ模様)が現れるため、コクワガタとの区別がつく。
の上翅にはスジ状の点刻列が明瞭に現れる。ネブトクワガタと比較しスジ模様が細く、細長い体型、大アゴ形状の違いで区別できる。
生態低地から高標高地域まで生息するが、基本的に標高の高い山地に多く見られる。
成虫の活動期間は5月〜9月頃までで、標高の低い地域ではクヌギ等の広葉樹の樹液に集まり、山地ではヤナギの細い枝先についていることが多い。
夜間の活動が中心で、日中は樹皮裏に潜んでいることが多い。
野外での産卵形態は材産みで、幼虫は倒木や根部などの柔らかく腐朽の進んだ材に多く見られる。蛹室は朽木内に作り、幼虫期間は1〜2年。
寿命飼育下では、活動を開始してからの成虫寿命は1〜2年で、成虫での越冬が可能。
採集【難易度】 ★★☆☆☆
やや標高の高い山地に多く見られる普通種だが、個体数はあまり多くない。
ルッキングが中心だが、稀に灯火にも集まる。
飼育 ◆成虫飼育
【難易度】 ★☆☆☆☆
飼育は比較的容易だが、高温に弱いため25℃程度の低い温度で飼育すると長生きする。
◆産卵方法
【難易度】 ★★★☆☆
産卵形態は材産みとマット産みの両方に対応し、適した朽木があれば材に産卵するが、なければマットにも産卵する。
マットは比較的発酵の進んだ粒子の細かい物が良いが、飼育下で産卵させるのはやや難しい。
◆幼虫飼育
【難易度】 ★★☆☆☆
基本はマット飼育で粒子の細かいマットが適している。高温に弱く低温管理が必要で、夏に蛹化した場合は高温にならないよう注意する必要がある。
大型を羽化させるのは難しい。
写真矢印 『Photo Gallery』
ヤクシマスジクワガタ (亜種)
Dorcus striatipennis koyamai (Nakane,1978)
体長20.1〜40.0mm、17.0〜21.0mm
(2012年現在の飼育個体最大は39.4mm)
分布大隈諸島(屋久島)
矢印 棲息分布図 (小窓表示)
形態は黒色〜赤褐色、は黒色。
原名亜種と比較し、♂♀共に光沢が強く、の大アゴ内歯がやや離れるのが特徴。
生態樹液にはあまり集まらず、樹上よりも地上に近い部分を中心に活動する。
採集【難易度】 ★★☆☆☆
果実トラップが有効で、標高500m以上の地域に多く見られる。

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