【 アマミコクワガタ 】 Dorcus amamianus
亜種 | 棲息地 |
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◆Dorcus amamianus amamianus | 奄美諸島(奄美大島、加計呂麻島) |
○Dorcus amamianus kubotai | 奄美諸島(徳之島) |
○Dorcus amamianus nomurai | 沖縄諸島(沖縄本島) |
○Dorcus amamianus yaeyamaensis | 八重山諸島(西表島) |
◆原名亜種 ○亜種 日本産
アマミコクワガタ (原名亜種) Dorcus amamianus amamianus | |
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体長 | ♂20.9〜36.2mm、♀22.0〜28.0mm (2012年現在の飼育個体最大は♂40.8mm) |
分布 | 奄美諸島(奄美大島、加計呂麻島)![]() |
形態 | ♂♀共に黒色〜黒褐色。 ♂の大アゴは短く、内側に湾曲し、ほぼ中央に一対の内歯を有する。 本土のコクワガタとは異なり、大型個体でも大アゴは短いまま。 ♀は上翅に明瞭な点刻列(スジ模様)がある。 |
生態 | 成虫の活動期間は6月〜9月頃まで。 夜行性で、やや標高の高い地域のアカメガシワ、クサギ、シイ等の樹木に見られる。 産卵形態は材産みで、幼虫は倒木などの柔らかめの朽木に多く見られる。 蛹室は朽木内に作り、幼虫期間は1〜2年。 |
寿命 | 飼育下では、活動を開始してからの成虫寿命は1〜2年で、成虫での越冬が可能。 |
採集 | 【難易度】 ★★★☆☆ 果実トラップが有効で、灯火にも集まるが、個体数が少なく採集はやや難しい。 ♂30mm以上の大型個体はあまり見られない。 |
飼育 |
◆成虫飼育 【難易度】 ★☆☆☆☆ 飼育は比較的容易。冬はマットを多めに入れ、極度に乾燥しないよう注意すれば、越冬することができる。 ◆産卵方法 【難易度】 ★☆☆☆☆ 産卵形態は材産み。 クヌギ等の柔らかめの朽木を十分に加水して、容器内にそのまま入れておけば、容易に産卵させることができる。 ◆幼虫飼育 【難易度】 ★☆☆☆☆ マット飼育、菌糸ビン飼育、材飼育のいずれも可能。 容器は200cc程度のプリンカップでも十分で、菌糸ビン飼育では大型個体が羽化する。 成長が早くほとんどが1年1化型となり、孵化から♂は5ヶ月、♀は4ヶ月ほどで羽化する場合もある。 |
写真 | ![]() |
トクノシマコクワガタ (亜種) Dorcus amamianus kubotai | |
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体長 | ♂20.0〜38.0mm、♀20.0〜34.0mm (2012年現在の飼育個体最大は♂41.5mm) |
分布 | 奄美諸島(徳之島)![]() |
形態 | ♂♀共に黒色〜黒褐色で原名亜種より若干赤みを帯びる。 体型は原名亜種よりやや細め。♀の上翅の点刻は明瞭だが、原名亜種より弱い。 |
生態 | 原名亜種と同じ。 |
寿命 | 飼育下では、活動を開始してからの成虫寿命は1〜2年で、成虫での越冬が可能。 |
採集 | 【難易度】 ★★★☆☆ 果実トラップが有効で、灯火にも集まるが、個体数が少なく採集はやや難しい。 ♂30mm以上の大型個体はあまり見られない。 |
リュウキュウコクワガタ (亜種) Dorcus amamianus nomurai | |
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体長 | ♂19.8〜35.1mm、♀20.0〜32.0mm (2012年現在の飼育個体最大は♂39.2mm) |
分布 | 沖縄諸島(沖縄本島)![]() |
形態 | ♂♀共に黒色。 体格は原名亜種に似るが、全体的に光沢が強い。 ♂の大アゴは原名亜種よりも発達が良い。♀の上翅の点刻は不明瞭。 |
生態 | 原名亜種と同じ。 |
寿命 | 飼育下では、活動を開始してからの成虫寿命は1〜2年で、成虫での越冬が可能。 |
採集 | 【難易度】 ★★★☆☆ 果実トラップが有効で、灯火にも集まるが、個体数が少なく採集はやや難しい。 |
ヤエヤマコクワガタ (亜種) Dorcus amamianus yaeyamaensis | |
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体長 | ♂28.2〜30.5mm、♀24.5〜24.7mm (2012年現在の飼育個体最大は♂41.5mm) |
分布 | 八重山諸島(西表島)![]() |
形態 | ♂♀共に暗赤褐色。 体型はやや太めで、前胸と上翅の幅がほぼ同じという特徴がある。 |
生態 | 不明 |
採集 | 【難易度】 ★★★★★ 採集することは極めて困難。 1982年に発見されてから2008年現在まで3♂1♀しか採集報告がない幻のクワガタ。(2010年までに♂♀複数頭の追加採集記録有り) |